研究テーマ

海水の多種イオンを考慮した塩害劣化予測モデルの構築

 海水とセメント硬化体の反応は空隙構造を変化させることや,細孔溶液中の組成を変化させる要因であると考えられ,コンクリート中鉄筋の腐食発生時期や腐食速度を理解するために海水中の多種イオンの存在を考慮する必要がある.本研究では,鉄筋腐食に及ぼす影響を実験的に明確にし,コンクリート中への海水浸透モデル構築を目的としている.

研究の背景と目的
1)多種イオンとセメント硬化体の反応
2)塩化物イオン移動(移流,電気泳動,濃度拡散等)
3)海水中の多種イオンとセメント硬化体の反応が空隙構造に及ぼす
  影響
4)腐食発生条件

コンクリートのフレッシュ性状が硬化コンクリートの品質に与える影響の把握

 同一配合で打設された構造物であっても,コンクリート構造物の劣化進行は,部材の位置によってばらつきが確認されている.この原因の一つとして,フレッシュコンクリートの材料分離が挙げられる.
 しかし,材料分離のメカニズムや,材料分離が硬化コンクリートの品質に与える影響は明確になっていない.
 このため,本研究室の研究の一つとして,コンクリートのフレッシュ性状が硬化コンクリートの品質に与える影響について検討している.

研究の背景と目的
1)コンクリートの粘性評価
2)フレッシュコンクリートの材料分離とそのメカニズムの把握
3)材料分離が硬化コンクリートの品質に及ぼす影響の把握


コンクリート中鉄筋の腐食現象の解明と防食技術の開発

 海水作用を受ける環境下では,コンクリート中に塩化物イオンが侵入し,コンクリート中鉄筋が腐食することが知られている.特にpHが低い状態のコンクリートでは,不動態皮膜の発生するCl濃度の限界値が低下し,腐食が発生しやすくなる. 金属の腐食に関する諸性状は,電気化学分野で体系化されており,コンクリート中鉄筋の腐食現象も電気化学的解釈により解明できると考えられている.このため,本研究室の研究のひとつとして,電気化学を用いて,コンクリート中鉄筋の腐食現象の解明と防食技術の開発を検討している.

                                       研究の背景と目的
                                       1)コンクリート中鉄筋へ電気化学測定を適用するための研究
                                       2)コンクリート中鉄筋の腐食メカニズムに関する研究
                                       3)電気防食工法による鉄筋の防食効果に関する研究