公募研究募集

植物の成長可塑性を支える環境認識と記憶の自律分散型統御システム

領域略称名:
環境記憶統合
領域番号:
3706
設定期間:
平成27年度~平成31年度
領域代表者:
木下 俊則
所属機関:
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所

生存に適した環境を求めて移動する動物に対し、移動しない植物は多様な環境変動に迅速に対応するために、細胞群や組織に制御システムを分散させて自律的な環境応答を行ないつつ、それらの情報を全身的な情報伝達系により統御する「自律分散型環境応答統御システム」を進化させてきました。こうした自律分散型の統御には、刺激受容部位における局所的かつ自律的な応答システムに加えて、局所的な応答を時空間的に統合するシステムが存在するはずですが、これらの分子実体はほとんど解明されていません。

また、植物には乾燥や温度変化などの季節変動を長期的に記憶するシステムが存在することはよく知られていますが、その具体的な場やしくみは不明の部分が多い状況です。本領域では、局所的かつ自律的な環境応答システムの解明に加え、動物とは全く異なる長距離シグナル伝達システム、およびそれらの情報を時空間的にキャッシュするためのクロマチン修飾による環境記憶システムの解明を通じて、植物のダイナミックな環境応答統御システムの全体像を明らかにすることを目的としています。

公募研究では、上記内容のいずれかに関連する意欲的な提案を広範な植物科学分野から募集します。また、計画研究とは異なる切り口から環境応答のメカニズムに迫る革新的な提案、新しい研究技術を駆使する提案、領域において共同研究を積極的に推進する提案や若手研究者からの積極的な応募にも期待します。公募研究の実施にあたっては、領域に設置する研究支援センター(次世代シークエンス部門、質量分析部門、イメージング部門、in vitroタンパク質合成部門)を利用することができます。

研究項目 応募上限額(単年度) 採択目安件数
A01 植物の成長可塑性を支える環境認識と記憶の自律分散型統御システム 500万円 15件