トランスレーショナルリサーチセンター - 東京理科大学 研究推進機構 総合研究院

メンバー一覧

センター長、生命創薬科学科・教授 樋上賀一 [ 研究内容を見る ]

樋上賀一 研究内容

「カロリー制限の分子メカニズム解明に関する研究」

長期の摂取カロリーの制限(CR)は、加齢に伴う様々な疾患の発症を抑制し、寿命を延伸する。我々はこのCRの抗老化・寿命延伸効果に関する特に脂肪組織における研究成果を基盤に、健康寿命延伸や代謝改善、肥満症治療開発のための有用なバイオマーカーの探索を行い、さらに治療薬の開発を目指して研究を行っている。現在、脂肪酸合成やミトコンドリア生合成の活性化、オートファジーの活性化などを中心に研究を進めている。

「肥満症関連E3ユビキチンリガーゼWWP1に関する研究」

癌抑制遺伝子p53により制御される肥満症に特異的なE3ユビキチンリガーゼとしてWWP1を見出だした。このWWP1の脂肪細胞における機能解析を行ない、肥満症病態との関連や肥満症治療薬開発のための創薬ターゲットとしての可能性を解析している。

「新規PARP1阻害剤に関する研究」

cis-imidazoline化合物がp53およびプロテアソーム依存的にpoly (ADP-ribose) polymerase (PARP) 1を分解することを見出だし、既存のPARP阻害剤とは異なるメカニズムで作用するPARP1阻害剤になりうる可能性を示した。この化合物の詳細な作用メカニズムの解明と適応疾患の検討を行っている。

探索グループ

基礎工学部生物工学科・教授、グループ長 西山千春 [ 研究内容を見る ]

西山千春 研究内容

「樹状細胞制御に関する研究」

MHC class IIは抗原提示細胞に特異的に発現し、CD4陽性T細胞への抗原提示を担う中心的な分子である。MHC class IIの転写調節は共役因子CIITAによって制御されていることが知られており、当研究グループでは様々な抗原提示細胞においてCIITAが複数のプロモーターを使い分けながら転写調節されている機構を解析してきている。今回、形質細胞様樹状細胞において、転写調節因子PU.1がCIITAの第3プロモーターを転写活性化することによりMHC class II発現に至ることを明らかにした。

「マスト細胞・好塩基球制御に関する研究」

ヒトマスト細胞株、ヒトプライマリーマスト細胞において、転写調節因子PU.1とGATA-1はFcεRIのαサブユニットの、GATA-2はαとβの、それぞれ遺伝子のプロモーター領域への結合を介して転写活性化していることを明らかにした。さらに、PU.1、GATA-1、GATA-2のノックダウンによって、細胞表面のFcεRI発現が抑制されるだけでなく、アレルギー反応の指標である脱顆粒反応、ヒスタミンの放出量が有意に抑制されることを確認した。

「破骨細胞制御に関する研究」

転写調節因子NFATc1とPU.1は破骨細胞において特異的に発現する遺伝子の発現調節において、個々に、あるいは協調的に転写活性化を担っていることが知られていたがNFATc1とPU.1間の調節機構は不明であった。マウス骨髄由来破骨細胞を用いた実験により、新たにPU.1がNFATc1のプロモーターを正に制御する調節機構の存在を見出した。

薬学部生命創薬科学科・教授 深井文雄
薬学部生命創薬科学科・准教授 秋本和憲 [ 研究内容を見る ]

秋本和憲 研究内容

「がん幹細胞の維持機構の解明とそれを基盤とした創薬展開にむけた研究」

我々は様々な癌の予後不良因子であるaPKC(atypical protein kinase C)依存的な乳癌幹細胞の増殖・生存の分子機構に関わると期待される候補分子を網羅的なオミックス解析により複数同定した。現在、これらの分子が創薬標的もしくは診断マーカーとなりうることを明らかとしつつある。

理工学部情報科学科・准教授 佐藤圭子 [ 研究内容を見る ]

佐藤圭子 研究内容

「H5N1インフルエンザA型ウイルスヘマグルチニンレセプター結合領域の符号構造と配列予測」

H5N1インフルエンザA型ウイルスの発生は、多くの国で家禽や野生の鳥の間で報告されている。特にヘマグルチニンレセプター結合領域220ループでの変異は、人型レセプターへの結合活性が強まるという報告もある。220ループの配列に蓄えられた規則を理解するため、情報伝達での様々な人工符号を使用して、その符号構造を調べた。そして、将来出現するであろうH5N1ウイルスの220ループのアミノ酸配列を予測した。

薬学部生命創薬科学科・嘱託講師 伊豫田拓也
基礎工学部生物工学科・助教 八代拓也
薬学部生命創薬科学科・助教 小林正樹

創薬グループ

薬学部生命創薬科学科・教授、グループ長 和田 猛 [ 研究内容を見る ]

和田猛 研究内容

「新規な構造を有する核酸医薬およびキャリア分子の創製」

リン原子の立体が制御されたボラノホスフェート型2’-OMe-RNAオリゴマーをし、相補鎖RNAとの二重鎖形成能を評価したところ、Sp型立体異性体が相補鎖RNA鎖に対して極めて高い二重鎖形成能を有し、核酸医薬として優れた性質を有することがわかった。また、siRNAに結合し、肝臓へのデリバリー機能を有するビタミンE修飾ネオマイシン誘導体を開発した。

理学部応用化学科・教授 鳥越秀峰 [ 研究内容を見る ]

鳥越秀峰 研究内容

「皮膚創傷治癒改善を指向したアンチセンスオリゴ核酸の開発」

皮膚が傷を負った時に、創傷治癒改善に効果のある薬剤開発が求められている。転写因子であるFoxo1は、炎症等の様々な現象に関与する多機能遺伝子である。従来の研究より、Foxo1に対するアンチセンス核酸は、皮膚創傷治癒促進効果を示した。本研究では、アンチセンス核酸の骨格を従来のホスホジエステル骨格からホスホロチオエート骨格に変換しても、Foxo1の発現抑制効果は保たれる事が明らかとなった。

薬学部薬学科・教授 花輪剛久 [ 研究内容を見る ]

花輪剛久 研究内容

「大腸癌切除術後の吻合部補強のための粘膜付着性製剤の調製と評価」

大腸癌切除術の縫合部を大腸内部から補強する粘膜付着性製剤の調製と評価を行った。本製剤を構成する成分としてヒアルロン酸ナトリウム(HA)、カルボキシビニルポリマー(CP)、ポリグルタミン酸(γ-PGA)など粘膜付着性を有する水溶性高分子を用いたところ、付着力とシートの粘膜付着力は、HAが最も大きい値を示した。粘膜付着性高分子をNEOVEILRに含浸させることにより、NEOVEILR単体と比較して粘膜に対する付着性および耐久性が向上し、吻合部補強製剤への応用の可能性が示唆された。

理学部応用化学科・教授 大塚英典 [ 研究内容を見る ]

大塚英典 研究内容

「組織構築を促す三次元ゲル足場に関する研究」

三次元培養足場としてのハイドロゲルについて研究した。肝細胞表面レセプターの結合特性が糖鎖構造に依存することに着目し、アミノ化ゼラチンとポリエチレングリコール(PEG)からなる強度支持性ゲルに、細胞へ機能付加する高分子の一次構造を制御した糖鎖高分子Lactose Glycopolymerを物理的または化学的に固定した。ゲル内培養を通して、糖鎖構造依存的細胞活性を調査し機能化メカニズムを明らかとした。

薬学部薬学科・教授 西川元也
薬学部生命創薬科学科・助教 原(岩田)倫太朗 [ 研究内容を見る ]

原(岩田)倫太朗 研究内容

「新規な構造を有する核酸医薬およびキャリア分子の創製」

リン原子の立体が制御されたボラノホスフェート型2’-OMe-RNAオリゴマーをし、相補鎖RNAとの二重鎖形成能を評価したところ、Sp型立体異性体が相補鎖RNA鎖に対して極めて高い二重鎖形成能を有し、核酸医薬として優れた性質を有することがわかった。また、siRNAに結合し、肝臓へのデリバリー機能を有するビタミンE修飾ネオマイシン誘導体を開発した。

薬学部薬学科・助教 河野弥生 [ 研究内容を見る ]

河野弥生 研究内容

「電子線架橋によるハイドロゲル製剤の調製と製剤素材としての可能性」

電子線架橋によるハイドロゲルの調製と評価を行ない、経皮吸収型製剤としての可能性を検討した。メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの各種水溶液に電子線を種々の線量で照射したところ、ハイドロゲル形成が認められた。ハイドロゲルのゲル分率、膨潤度は、照射線量により異なる値を示した。また、モデル薬物として担持させたトラマドールのハイドロゲルからの放出挙動は、照射量の違いにより異なる挙動を示し、電子線照射により調製したハイドロゲルは、薬物担体として応用可能であると考えられた。

薬効・機能評価グループ

薬学部薬学科・教授、グループ長 岡淳一郎 [ 研究内容を見る ]

岡淳一郎 研究内容

「中枢神経系に作用する新規神経ペプチド薬の開発」

GLP-2を、新規抗うつ薬として末梢投与で分解されずに中枢移行させるために、GLP-2を製剤化して経鼻投与し、その中枢移行性と抗うつ様作用について検討した。GLP-2に可溶化剤等を添加した3剤混合溶液、及び経鼻投与に適した構造をもつよう合成した経鼻投与用GLP-2誘導体(国内特許出願中)は、経鼻投与後中枢移行して抗うつ様作用を示した。今後は、他の神経ペプチドにも応用し、認知症治療薬の開発も試みる。

薬学部薬学科・教授 礒濱洋一郎
薬学部薬学科・教授 東 達也 [ 研究内容を見る ]

東 達也 研究内容

「GABA作動性ニューロステロイドのレベル変動計測に基づくドラッグリポジショニング研究」

脳内アロプレグナノロン (AP) レベルを上昇させる化合物 (SBSS) が、様々な不安障害の治療や予防に有用と期待されている。そこで、既存薬の中からSBSSを見つけ出すこと、すなわちドラッグリポジショニングによる抗不安薬の開発を目標に、本年度はそのツールとして、ICD (isotope-coded derivatization)?LC/ESI-MS/MSによる脳内APの新規定量法を開発した。

センター長、生命創薬科学科・教授 樋上賀一 [ 研究内容を見る ]

樋上賀一 研究内容

「カロリー制限の分子メカニズム解明に関する研究」

長期の摂取カロリーの制限(CR)は、加齢に伴う様々な疾患の発症を抑制し、寿命を延伸する。我々はこのCRの抗老化・寿命延伸効果に関する特に脂肪組織における研究成果を基盤に、健康寿命延伸や代謝改善、肥満症治療開発のための有用なバイオマーカーの探索を行い、さらに治療薬の開発を目指して研究を行っている。現在、脂肪酸合成やミトコンドリア生合成の活性化、オートファジーの活性化などを中心に研究を進めている。

「肥満症関連E3ユビキチンリガーゼWWP1に関する研究」

癌抑制遺伝子p53により制御される肥満症に特異的なE3ユビキチンリガーゼとしてWWP1を見出だした。このWWP1の脂肪細胞における機能解析を行ない、肥満症病態との関連や肥満症治療薬開発のための創薬ターゲットとしての可能性を解析している。

「新規PARP1阻害剤に関する研究」

cis-imidazoline化合物がp53およびプロテアソーム依存的にpoly (ADP-ribose) polymerase (PARP) 1を分解することを見出だし、既存のPARP阻害剤とは異なるメカニズムで作用するPARP1阻害剤になりうる可能性を示した。この化合物の詳細な作用メカニズムの解明と適応疾患の検討を行っている。

薬学部薬学科・講師 吉澤一巳 [ 研究内容を見る ]

吉澤一巳 研究内容

「トラマドール含有ハイドロゲル製剤を用いた鎮痛評価」

医療デザイン学研究室にて開発されたハイドロゲルを利用し、トラマドールの鎮痛作用について検討を行った。実験はICR系雄性マウスを用いて、トラマドールの皮下投与およびハイドロゲル貼付による鎮痛作用を酢酸ライジング試験もしくはハフナー試験により評価した。その結果、トラマドール(1-10 mg/kg, s.c.)の前処置ならびにトラマドール含有ハイドロゲル(10, 50 mg/mL)の貼付により有意な抗侵害作用(鎮痛作用)が得られた。

薬学部薬学科・嘱託講師 小川祥二郎 [ 研究内容を見る ]

小川祥二郎 研究内容

「GABA作動性ニューロステロイドのレベル変動計測に基づくドラッグリポジショニング研究」

脳内アロプレグナノロン (AP) レベルを上昇させる化合物 (SBSS) が、様々な不安障害の治療や予防に有用と期待されている。そこで、既存薬の中からSBSSを見つけ出すこと、すなわちドラッグリポジショニングによる抗不安薬の開発を目標に、本年度はそのツールとして、ICD (isotope-coded derivatization)?LC/ESI-MS/MSによる脳内APの新規定量法を開発した。

薬学部薬学科・助教 堀江一郎

臨床試験グループ

薬学部薬学科・教授、グループ長 小茂田昌代 [ 研究内容を見る ]

小茂田昌代 研究内容

「健康成人を対象としたイベルメクチン全身浴法の血中・角層中濃度と安全性に関する研究」

疥癬治療薬ストロメクトール錠?(成分;イベルメクチン:IVM)を内服した後の角層中濃度は、家庭浴槽約150Lにストロメクトール?錠3mgを 3-4錠入れることで作成できるため、皮膚に寄生するヒゼンダニに直接IVMを作用させる方法として「IVM全身浴法」を考案した。健康成人を対象とした本研究において、IVM全身浴法は問題となる副作用はなく、角層中からは十分なIVM濃度が検出され、一方血中からは検出されず、安全で有効な治療法として実施可能と考えられた。

工学部第一部経営工学科・教授 浜田知久馬 [ 研究内容を見る ]

浜田知久馬 研究内容

「臨床研究のデザインと統計解析に関する方法論の研究」

治癒患者が存在するがん臨床研究におけるCox PH cure modelの(1)モデル選択,(2)予測精度の評価法,のそれぞれについて問題点を検討した.治癒患者が存在するがん臨床研究におけるCox PH cure modelのモデル選択と予測精度評価法について,新たな手法を提案し,それが実務において有用であることを示した。

薬学部薬学科・講師 佐藤嗣道 [ 研究内容を見る ]

佐藤嗣道研究内容

「アタマジラミ症に対するフェノトリンローションとイベルメクチンローションの有効性と安性に関する探索的研究」

我が国のアタマジラミ症治療薬は、一般用医薬品であるフェノトリン0.4%シャンプーがあるが、沖縄ではすでに薬剤抵抗性となり、治療に苦慮している。アタマジラミ症治療薬整備に向けた臨床試験計画を、小茂田昌代(薬学部薬学科)、浜田知久馬(工学部経営工学科)、および琉球大学医学部皮膚科と共同で行い、本学臨床研究に関する倫理審査会の承認を得た。2015年度に開始予定。

薬学部薬学科・准教授 真野泰成
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