シスコネットワーキングアカデミー CCNA 受講生インタビュー

この記事は 2007 年 7 月に行われたインタビューをもとに作成した記事です。
当時は生涯学習講座として、社会人の方も交えた講義を行っていました。
現在の形態とは異なりますが、雰囲気は感じられると思います。



東京理科大学でシスコネットワーキングアカデミーのCCNA講座を 始めて3年。実習機材も充実してきました。
アカデミーでは社会人の方はもちろん、本学の在学生もがんばっています。
現在アカデミーを受講している在学生3人に、講座の魅力を語ってもらいました。
聞き手:前田譲治(シスコネットワーキングアカデミーCCNA認定インストラクター)
2007年7月4日

実技テスト
実技テスト。真剣です…


(CCNA2の実技テストを終えた直後に収録)

茂木さん
茂木優里さん。工学部第1部電気工学科4年。「CCNA講座で自分の 進路が見つけられました」
--- えー、今日はお疲れさまでした。まだ一名終わっていませんけど(笑)(※1)
それではまず、CCNA講座を受けたきっかけについて聞きたいんですけど、茂木さんからお願いします。

茂木:3年生のときなんですけど、まだぜんぜん進路が決まっていないとき、たまたま廊下で会った先生に「ネットワーク」に関係したことをやりたいんですけど、何から始めたらよいかと聞いてみたんですね。そうしたら、この講座を薦められて。

--- 今の研究は、ネットワークと関係すること?

茂木:いま研究でやっているのはサーバ関連のことなんですけど、ネットワークの話が分かっていないとどうしようもないので。この講座に来なかったら何も分からなくてもっと大変だったろうなぁ、と思って。

--- なるほど。役に立っているんですねー。講師としてはありがたい話です。じゃ、草野さんは?

草野:野澤君に誘われたからです。(一同笑)

野澤:それはあったね!

--- じゃ、野澤さん?
野沢さん
野澤峻さん。大学院理工学研究科情報科学専攻修士課程1年。「CCNA講座では先生に気楽に質問できてタメになります。」

野澤:僕はプログラマを志望していて、ある本を読んだら、ネットワークを知らないプログラマは生きていけない、って書いてあったんです。それでネットワークのこといろいろ調べていたらCCNAっていう資格があって、ふーん、って思っていたところに、大学の掲示板に「CCNA募集中」のポスターが貼ってあるのが目に入ったんですね。それで値段も安めだし、理科大でやってくれるっていうところで受けました。

--- 専門学校でも対策講座はやっていますけど、わざわざ行く必要がないというのはメリットですね。
話は変わりますが、受講してよかったこと、楽しかったことって、どんなところですか?

茂木:CCNA1のときはずっと授業で、勉強することが多くて、Web教材を読むのも大変で疲れましたね。

--- それって、よかったことじゃないんですけど(笑)、確かにいまのバージョンは見づらいですね。でも、今度新しくなるバージョンでは見やすくなるので、かなり改善されると思いますよ。

茂木:あ、それで楽しいことですけど(笑)CCNA2になって、実験がメインになって、私はそれがすごく楽しいです。

--- そうですねー。CCNA1のつらい苦行を経て、CCNA2に楽しい時間が待っていると。
えー、連れられてきた(笑)草野さんは?

草野さん
草野裕司さん。大学院理工学研究科情報科学専攻修士課程1年。「友達と話す時間がとれて楽しいです。」
草野:帰りに野澤と話できるのが楽しいです(爆)まじめな話をすると、自分の研究でマルチキャスト※2のネットワーク環境を構築したんですけど、そのときにここで教わったことが役に立ちました。

--- なるほど。マルチキャストをするのに、どのレイヤ※3の話なのかとか整理して考えるには、体系だった理解が必要だし、その意味ではシスコの教材はいいですね。
お待たせしました、野澤さんは?

野澤:まず、先生に質問できること(一同ふーむ)。教科書読んで自分で分からないところを先生に気軽に訊けるのが、第一ですね。教科書だけでは身につかないプラスアルファの部分まで質問して身につくんで。分かりやすく、かつ質の高いものが得られるのが…

--- うれしいですねぇ、ありがとうございます(笑)実は、教えるほうも緊張感があって、準備には気を使うんですよ。小人数なんで、どんな質問が来るかと半分ビクビクしていたり。みなさん、結構鋭い質問してくれるので…特に草野さんのは、奥が深い、鋭い質問が多いですね。

野澤:おおー!

草野:ほらぁ!

--- そう、2手3手先のことまで読まないといけない質問があって、講師の僕も勉強させてもらっています。

野澤:で、よかったことの次なんですけど、コマンドとか教科書読めば覚えられますけど、ケーブルが抜けかかってたりとか、実際に起こりえることを体験できる。これはホンと大きいですね。
あと、あの…

一同:まだある(笑)

--- いやぁ、うれしいですね!

野澤:社会人の方も一緒なのが。実際にネットワークの仕事をされている方とお話できたりして、すごく刺激されます。

--- なるほどー。これは普段の教室では無い刺激だし、視野が広がりますよね。
さて、最後に、今度受講しようとしている後輩に、一言ずつメッセージを。

野澤:この講座は実際に役に立つものだと思います。積極的に取り組めば取り組むほど、成果の出やすい講座ですね。分からなければ先生に訊くなりして、えー、ドロップアウトせずに頑張ってください!(笑)

草野:理科大にはめったにいない、かわいい女の子がいるので(一同爆笑)。これは大きいですね。

茂木:将来の進路が決まっていない人も、とりあえず取ってみるといいと思います(一同おお…)。実際私も、この講座を取って方向が見つかりましたし。

--- きれいにまとめていただいてありがとうございました。


記念撮影
これからも楽しくがんばりましょう!


※1: CCNA2, 3, 4 では、ルータやスイッチを設定する実技試験があります。できるようになるまで再試験を行います。ちなみに、残りの1人もインタビュー後の再試験に無事合格しました。
※2: 決められた複数の宛先に、同じ内容を一度に送信すること。全ての接続先に対して送信することを「ブロードキャスト」、1つの宛先のみに送信することを「ユニキャスト」と言いますが、「マルチキャスト」はこれらの中間に位置するものと言えるでしょう。
※3: ネットワークで音声や画像を送るためには、まずデジタルに直し、送りやすいように小分けにして、宛先や自分の住所をつけ、電気や光の信号に直さなければなりません。ネットワークの世界では、これらの作業を機能別にまとめて、階層的に整理しています。その一つ一つを「レイヤ」と呼んでいます。