2007年
12月17日:
ぴったり2ヶ月ぶりの更新.
今日の「集合・位相」の講義は今年最後(今年度最後ではない)なので,かっちりとした話はせずに閉曲面の話(定義,分類のこと,
射影平面とトーラスの連結和と射影平面とクラインのつぼの連結和が同相であること,
Dehn twists の紹介)を午前一コマ午後一コマで話した.
昼休みに学生と話していて,「幾何学に王道なし」というエピソードを知らないと
聞きびっくりしたので,午後の講義の初めにそのエピソードと,ついでに,
エウクレイデスが「いま教わった数学はどんなことに使えるのですか」と
学生から質問をうけたので小銭を与えて放校したという
サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」(新潮文庫)で見つけたエピソードを
話したら,すっかり空気が重くなってしまった.
ちなみに,昼休みに話してきた学生に冬休みを利用して復習するように
言ったところ,冬休みはバイトで忙しく勉強どころではないということなので,
小銭は渡さずに,
「それはしょうがない.無理なことを言ってすいません」
と答えてしまった.
前回の更新後あったこと(一部):
・11月3日〜4日:佐世保のウォーキングに参加し,駅前の宿に1泊した.
佐世保は,小ぶりだけどいい動物園があったり,ハンバーガーがおいしかったり(ちなみに,いつも「ビック○○」へ行く),
安くておいしいケーキの食べられる店があったりと,なかなか良いところです.
・11月12日の週:京大へ出張し,主に森田先生の集中講義を聴講.
・11月29日〜12月1日:名古屋工大へ出張し,平澤夫妻と川村さんから
結び目とザイフェルト曲面について教わる.
・12月10日の週(先週)火曜日以降:京大数理研へ出張し,
「離散群と双曲空間の解析学とトポロジー」に参加.
10月17日:
親知らずの跡は大きな穴が開いて,とにかく物が(特にご飯粒が)詰まるので面倒だが,
とりあえずようやく歯の治療が終了.ドリルの音をしばらく聞かなくて良いと言うだけで
少しうれしい.これで,毎年恒例(!?)の科研の申請書類書きに専念できる(めでたしめでたし?).
先週末は,ウォーキングと観光(2つの境界線はあまりはっきりしない)のために,
熊本へ1泊旅行.修士2年の時に行って以来だったので,とても新鮮だった.
印象的なことは,街が結構大きくて(どこかとは違って)ちゃんとした本屋さんもあり
散歩するところもあったこと,
太平燕が結構美味だったこと,
水前寺公園辺りからの川の水がびっくりするほど綺麗であったこと,
五高の昔の建物の部屋がほぼ全て北向きだった
こと(やはり,昔のひとは,ちゃんと夏のことを考えていたのだ).
10月5日:
歯の治療はまだ続いていて(何かの罰が当たったか?),10月3日には下あご
(自分から見て)右側の親知らずを抜いた.
いろんな方面から散々脅されていたが,割と素直に生えていたようで,歯を切ったり
歯茎の骨を削ったりとかの大手術にはならなかった様子.抜けた歯をもらったけれども
虫が喰っている以外はなかなか立派な歯であった.
昨日は,新任の先生(宮崎先生)の歓迎会があった.あらためて,数学の世界は
連結であると感じた.
ちなみに,今学期の私の研究時間は,完全不連結になりそう.
9月13日:
最近あったこと:
台風のため,
富山で移転直前の百貨店見物
(HPは移転後のものに変更した模様).
太郎平は満天の星空.黒部五郎では星はおやすみ.双六でも降るような星空.
現在の状態:
太ももの筋肉痛.
8月29日:
今日は大学院入試.ちなみに昨日は皆既月食を佐賀でも見ることが出来た.
前回の日記を書いてから,何かあるかと思って期待していたのであるが,
起きたことは,奥歯の詰め物が外れ詰め物の下で虫歯が悪化していたことが分かったこと(現在通院中)と,
自転車で大コケしたこと(通院には及ばないと思っているが...)ぐらいである.
どうやら,期待しているとろくなことがないので,何も期待しないことにした.
8月22日:
なんと甲子園で
佐賀北が優勝した.
佐賀大に赴任した年(1994年,もう13年前!!)にも
佐賀商業が優勝したので,
今年は私自身にも何かあるかもしれない.今のところ,何の兆候もないけれども,
良いことがあると思っておけば幸せである.
6月1日:
5月の下旬から佐賀では麦の刈り入れが盛んに行われている.
それだけなら,季節の風物だが,刈り取った後を燃やす農家が多々あり,この時期は煙くて煙くて仕方がない.
妻もすっかりのどの調子がおかしくなり,梅雨に入る前の貴重な晴れも,不快な気分で過ごしています.
なんとかならないものか...
・5月の連休は,例のごとく,有田の陶器市へ行き,古処山に登ったりした.
・先週末(5月25日〜28日)は玉原セミナーハウスで
キャッソンハンドルの勉強会に参加してきた.
4次元をほんの僅かかじっている私にとって,エキゾチック構造とかキャッソンハンドルとか言うのは
(多分,4次元では本質的なのだと思うが)なかなかの鬼門であったが,
門前をうろうろするぐらいのことは出来るだろうか?
4月10日:
更新していないうちに,2006年度が終わり,新学期が始まってしまいました.
昨日,新しい論文(周期的写像の Dehn twist 表示)をアップロードしました.
ここの
「Presentations of periodic maps on oriented closed surfaces of genera up to 4」というタイトルの論文で,
pdf ファイルが取れます.去年の春にはほぼ出来ていたことなのですが,この春休みに踏ん張ってまとめました.
前回の更新後あったこと(一部):
・週末のウォーキングはぼちぼちやってます.
・1月末に広島大学の集会「4次元のトポロジー」に参加し,その足で,2月はじめの島根大学での集会
「リーマン面・不連続群論」に参加し講演.
・2月16日 松本先生の「最終講義に代わる談話会」を聴講.
(ここからビデオが見れます)
・その後,出張は控えて(というか,お金が尽きた),出来る限り論文書きに集中
(と書かないほうがおしゃれではあるが).
・数理科学科には,2006年度最後に,2人退官される先生がいらっしゃるので,送別会に幾つか参加.
普段,アルコールを飲まないので,すっかり弱くなったことが判明.人生の楽しみが一つ減りました.
1月18日:
今年は,初めて佐賀で正月を過ごし,1月4日から1月13日までニューオーリンズとオクラホマ州の
ノーマンへ出張した.
ニューオーリンズでは,
Joint Math Meetings があり,
1月8日にハンドル体と写像類群に関するセッション
で発表した.オクラホマ大学の McCullough 先生
とその学生の Sangbum Cho 君と落ち合って,ノーマンまで12時間のドライブ(と言っても僕はただ乗っているだけ).
1月10日にセミナーで発表し,
1月12日にノーマンを発った.ノーマンでの宿泊地
(現地時間12日午前4時発)から佐賀の自宅(13日午後11時着)まで28時間かかった.良い経験になったかな?