・Seonmi Choi(Kyungpook National University)スライド
題目:On the triple point number and the length of a 3-cocycle of the 7-dihedral quandle
概要:The triple point number, a fundamental invariant for surface-knots analogous to the crossing number in classical knot theory, is defined as the minimum number of triple points across all possible diagrams of a surface-knot. Upper and lower bounds have been explored to estimate the triple point number of surface-knots. Satoh proposed a lower bound based on the length of a 3-cocycle of the 5-dihedral quandle. In this talk, we delve into the investigation of a lower bound for the triple point number of surface-knots, specifically focusing on the 7-dihedral quandle.
・Sam Nelson(Claremont McKenna College)スライド
題目:Quiver Categorification of Quandle Invariants
概要:Quiver structures are naturally associated to subsets of the endomorphism sets of quandles and other knot-coloring structures, providing a natural form of categorification of homset invariants and their enhancements. In this talk we will survey recent work in this area.
・大野 晋司(日本大学)スライド
題目:一般化されたs多様体の対蹠集合
概要:この講演では、対称空間の一般化としてgeneralized s-manifoldの概念を導入します。
この概念は対称空間の点対称の構造を一般化して定義されます。いくつかの特徴的な例を紹介したのちに
generalized s-manifoldに対して対蹠集合の概念を定義し、得られた結果を紹介します。
・久野 恵理香(大阪大学)
題目:向き付け二重被覆に誘導される写像類群間の擬等長埋め込みについて
概要:群を擬等長同型により分類することは幾何学的群論において主要な問題意識である.向き付け不可能曲面の写像類群は,その二重被覆である向き付け可能曲面の写像類群の部分群になることが知られている.この単射準同型が,拡大写像類群の準双曲性を用いることで擬等長埋め込みであることがわかるので,本講演で説明する.本研究は明治大学の片山拓弥氏との共同研究である.
・下川 航也(お茶の水女子大学)
題目:バンド手術とその応用
概要:DNAの組換えや渦の繋ぎ換えによるトポロジーの変化は、結び目・絡み目のバンド手術を用いてモデル化される。本講演では、それらの現象に現れる(2,2n)-トーラス絡み目が解かれていく経路の特徴付けについて議論をする。
・谷口 正樹(京都大学)スライド
題目:結び目に対するFloer理論とそのChern-Simons汎函数を用いた精密化について
概要:Chern-Simons汎函数は結び目の不変量の構成に使われてきた。(量子不変量、インスタントンFloerホモロジー等) この講演では、その汎函数の無限次元Morseホモロジーとして構成されるインスタントン結び目Floerホモロジーついて解説を行う。このホモロジーは結び目理論へのいくつかの興味深い応用を持つ。これらの応用と最近の進展についても議論する。
・馬場 蔵人(東京理科大学)スライド
題目:対称三対の幾何学
概要:コンパクト連結リー群の随伴作用やコンパクト対称空間上のイソトロピー作用の拡張としてコンパクト対称空間上にHermann作用が定義される。この作用は変分完備であることがRobert Hermann(1960)によって示さた。現在でもこの作用の軌道の幾何学的な性質が精力的に研究されている。コンパクト連結リー群の随伴作用やコンパクト対称空間上のイソトロピー作用の組織的な研究にはルート系や制限ルート系を用いて行われてきた。井川治氏(2011)はルート系や制限ルート系の拡張として対称三対の概念を導入し,可換なコンパクト対称三対が定めるHermann作用の軌道を調べた。対称三対の概念はHermann作用の研究だけでなくコンパクト型エルミート対称空間内の実形研究にも応用が知られている。
本講演では対称三対の理論および可換なコンパクト対称三対が定める具体的な対称三対の例について解説する。本講演は井川治氏(京都工芸繊維大学)との共同研究に基づく。
・山崎 雅人(東京大学カブリIPMU)スライド
題目:クアンドルと位相的場の理論
概要:クアンドルは結び目に付随した興味深い代数構造である。本講演では、このクアンドルを超対称箙場の理論に付随した位相的場の理論に取り込む最近の試みについて議論する。
・米村 拳太郎(住友電気工業株式会社 新領域技術研究所)
スライド
題目:ある多様体構造をもつカンドルのリー群への埋め込み
概要:カンドル(quandle)は結び目理論と深い関係のある代数系です。この講演では、多様体構造を併せ持つカンドルについて考え、そのリー群への埋め込みに関する予想についてお話しします。また、予想を満たす具体例についても扱います。
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