・Yewon Joung(Hanyang University)スライド
題目:Bikei module invariants of unoriendted surface-links
概要:We introduced the biquandle module invariants of oriented surface-links in previous work.
In this talk, we introduce invariants of unoriented surface-links using bikei modules.
We also show that these invariants are more effective than the bikei homset cardinality invariant alone at distinguishing non-orientable surface-links. This is joint work with Sam Nelson.
・ Dongsoo Lee(Korea Advanced Institute of Science and Technology)スライド
題目:ON THE GROUP OF HOMOLOGY S1×S2’S
概要:Kawauchi defined a group Ω(S1×S2) on the set of homology S1×S2's under an equivalence relation called H-cobordism. This group receives a homomorphism from the knot concordance group, given by the operation of zero-surgery. We will talk about the kernel of the zero-surgery homomorphism and the 2-torsion subgroup of Ω(S1×S2).
・ Sam Nelson(Claremont McKenna College)スライド
題目:Quandle cohomology quiver representations
概要:Quandles are algebraic structures encoding the motion of knots through space. Quandle cocycle quivers categorify the quandle cocycle invariant. In this talk we will define a quiver representation associated to quandle cocycle quivers and use it to obtain new polynomial invariants of knots.
・ 伊藤 昇(信州大学)
題目:Twin commutators and higher Arnold strangeness invariants
概要:平面曲線のArnold不変量J±とStは,接点と3重点といった特異点の種類にそれぞれ対応するorder 1の有限型不変量としてArnoldによって導入された.1990年代後半には高次Arnold 不変量の定式化が進展し,J+は多くの数学者によりルジャンドル結び目の不変量として,J-はViroにより実代数曲線の不変量として研究され,その背景となる幾何学が深められた.Strangenessと呼ばれるorder 1の有限型不変量Stの高次一般化は,1990年代後半にTabachnikov, Shumakovitch, Arakawa-Ozawaなどにより研究された.本研究では,その背景にある幾何学的な構造を代数的に解析する.具体的には,Voevodskyが導入したtwin group とその交換子を用いることで,3重点に関する高次の有限型不変量の特徴づけを行う.特に,St型のorder n以下の高次Arnold 不変量が一致するための十分条件をpure twin groupの部分群の交換子を用いて与えた.この応用として,twinの交換子の降中心列をとることで,St型のorder n以下の高次Arnold 不変量が一致するものの,考察する同値関係において異なる平面曲線の無限列を構成した.
・ 甲斐 涼哉(大阪公立大学)スライド
題目:カンドルの距離について
概要:幾何学的群論では,有限生成群が幾何学的な視点から研究される.我々の目標は,カンドルに対して幾何学的群論のアナロジーとなる理論を構築し,無限カンドルの幾何学的な知見を与えることである.本講演では,ある有限性に関する条件を持つカンドルに対して,2種類の距離の擬等長類を定義する.さらに,典型的な距離空間と擬等長なカンドルの例を与える.なお,本講演は岩本光平氏(立命館大学),児玉悠弥氏(鹿児島大学)との共同研究に基づく.
・ 木村 直記(東京理科大学)スライド
題目:ルジャンドル結び目の不変量とラック彩色
概要:ルジャンドル結び目は,全空間の3次元多様体に接触構造が与えられている際に定義される.ルジャンドル結び目はルジャンドル同位の差を除いて分類され,ルジャンドル同位類は結び目型より細かい.本講演では,古典的な不変量やラック彩色不変量などの,ルジャンドル結び目の不変量を紹介する.
・ 今野 北斗(東京大学)スライド
題目:Symplectic structures and diffeomorphisms of 4-manifolds
概要:4次元多様体の微分同相群の研究に,シンプレクティック構造の族と族のSeiberg-Witten理論を用いる議論を説明する.具体的には,微分同相群のホモトピー群の無限生成性や,微分同相群とシンプレクティック微分同相群の比較に応用する.これはJun LiとWeiwei Wuとの共同研究である.
・ 田丸 博士(大阪公立大学)スライド
題目:カンドルのオイラー標数について
概要:本講演では,カンドルに対してオイラー標数を定義し,そのいくつかの性質と計算結果を紹介する.特に,コンパクト対称空間をカンドルと見なした場合,我々が定義したカンドルとしてのオイラー標数は,通常の位相的オイラー標数と一致する.対称空間のオイラー標数は,Chen-長野から始まる研究により,対蹠集合や 2-number といった概念と密接に関係することが分かっている.我々の研究は,その枠組みをカンドルに広げることを目指すものである.本講演の内容は,甲斐涼哉氏との共同研究(arXiv:2411.08319) に基づく.
・ 藤 博之(神戸大学)スライド
題目:ミニマル弦理論に基づくMirzakhaniの漸化式の類似について
概要:双曲幾何学において,境界つき双曲リーマン面のモジュライ空間のWeil-Petersson体積に対するMirzakhaniの漸化式が知られています.一方,理論物理学における近年の研究では,この関係式を基にJackiw-Teitelboim重力と呼ばれる2次元重力理論の分配関数の解析が大きく進展しました.この対応関係をミニマル弦理論へと拡張し,Chekhov-Eynard-Orantin(CEO)による位相的漸化式の枠組みを基にすると,Mirzakhaniの漸化式の類似が得られます.
この講演では,CEOの位相的漸化式を概説したのち,Mirzakhaniの漸化式のミニマル弦理論類似について紹介します.
本講演は,真鍋征秀氏(大阪公立大学数学研究所,大阪大学大学院理学研究科数学専攻)との共同研究SIGMA 20 (2024) 043に基づきます.
・ 藤井 忍(千歳科学技術大学)
題目:対称Clifford系と有向実Grassmann多様体の極大s-可換集合
概要:対称Clifford系とは,Clifford代数の表現と1対1に対応する有限個の実対称行列の集合である.
本講演では,対称Clifford系から(有向)実Grassmann多様体の部分カンドルを生成されることを説明する.
さらに,Tanaka--Tasaki による(有向)実Grassmann多様体の極大対蹠集合の分類結果を利用して,(有向)実Grassmann多様体の極大s-可換集合の決定を試みる.
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