2016年度構成員(11=8+1+2名)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学ゼミ)

 - 今年度は初めて若い世代の学生だけのセミナーになりました.特に,大学院進学希望者が多く,そのような方々の活気ある発表に周りの方々が感化されてセミナーが良い雰囲気になっていくのが嬉しかったです.

 - 毎年似たようなことを書いていますが,セミナーで大事なのは何を勉強したかではなく(これも大事ですが),どれだけ真剣に打ち込んで充実した達成感を得られたかどうかが一番重要だと思います.最初は,とてもこの世のものとは思えないような難解な理論も,1,2週間歯を食いしばって考えたり,いろんな文献を調べたりすれば分かるようになるものです.それが出来るかどうかです.そういう経験がただの一回でもあるかどうかで,今後の人生は大きく変わってくると思っています.そういう意味では,今年も無事に学生たちを送り出すことができました.本当に良く頑張りました.

 - 皆さんのこれからの「旅」の安全とご成功を心からお祈りしています.たまには遊びにきてください.いろんな「良い知らせ」を楽しみにしています.

2016_2s_3 2016_2s_4 2016_2s_5

 - 今年度は小谷研と合同で謝恩会を開いて頂き,大変楽しいひと時を過ごすことができました.ご尽力いただいたすべての方々に心より厚く感謝お礼申し上げます.

 - 研究室が変わるとこれだけ雰囲気も変わるものだと大変驚きました.小谷研のみなさんが活き活きと会話しているのを目の当たりにして,私も肩の力を抜いた方が良いかもしれないと思わせて頂いた次第です.小谷研の皆さんがこれからの人生で多くの素晴らしい仲間に恵まれ,藍より青くご活躍されることをいつもお祈りしています.

  テキスト

   1. Ideals, Varieties and Algorothms, D. A. Cox, J. Little and D. O'Shea, Springer
   2. 初等整数論からp進数へ,雪江 明彦著,日本評論社.
   3. 計算で身につくトポロジー,阿原 一志著,共立出版.

  理学専攻科数学専攻ゼミ(数学輪講ゼミ)

  テキスト

   1. 行列特論, 草場 公邦著,裳華房

2016_postgrad_course.jpg

  大学院理学研究科数学専攻修士課程

2016_2s_1 2016_2s_2

 - 今年度も昨年に続き,明治神宮のビアガーデンに暑気払いに行きました.今年は初めて修士と学士合同で行いました.科学教育研究科に進学された方や,卒業生もお越しいただき大変楽しいひと時でした.来年もやりますので今後ともよろしくお願い申し上げます.

2016_grad_sci

 - 今年は2回目の修士課程の大学院生を送り出しました.高度な理論を学修した後に私の専門分野の論文をいくつも読みこなすのは大変だったことだろうと思います. 最終審査のために提出された修士論文を眺めてみたとき大変誇らしく思いました. と同時に,私の修士論文をあっさり乗り越えられてしまい,情けないようながっかり感も半端なかったです.(笑)

 - これだけの実績があれば当面は何があっても乗り越えられるでしょう.そういう意味では何も心配していません. 社会に出てから出身大学がものをいうのはせいぜい数年ではないでしょうか. それ以降はその人の実力や実績,人間性,謙虚さと誠実さ,コミュニケーション能力などが大きく問われることと思います.そういう意味でも何も心配していません.

 - 愚痴くらいはいつでも聞きます.私が経験したことがない広い社会の話を聞かせてもらえることを楽しみにしています.All the best!

  修士論文

   1. 基本群のメタアーベル化に付随する曲面の写像類群のJohnson余核について
   2. Twisted first cohomology groups of a certain subgroups of the automorphism groups of free groups(英文)



  2015年度構成員(16=12+2+2名)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学ゼミ)

 - 今年度は,初めて男子学生のみのゼミとなりましたが,何というか,気が楽でした(笑).それでも,大学院志望の方,教員志望の方,社会人の方,就職希望の方など,今年度も様々な境遇や目的意識をもった学生が在籍していましたので,指導する方にもそれなりの柔軟性と工夫が求めらます.同じテキストを扱っていても,単純な知識習得量ではゼミの達成度は測れません.

 - 大学院進学を視野に入れて洋書を読みたいと申し出た学生や,その学生に触発され何とか食らいついて洋書に挑戦した学生,テキストの行間がかなりあいている部分を完璧に埋めてきた学生,抽象的で難解な数学を目の当たりにして一度は諦めかけるも最後までやり抜いた文系出身の学生,勤務時間外の少ない時間の中で必死に数学と向きって発表した社会人学生,教育実習で時間的にも体力的にも制約を受けながらもしっかり準備をしてきた学生など,皆,立派だったと思います.

 - 卒業生の皆さんが,これからの新天地で大きく羽ばたいて成功し,たくさんの幸せに囲まれることをいつもお祈りしています.

  テキスト

   1. 群論, 近藤 武著,岩波基礎数学選書,岩波書店
   2. 格子からみえる数学, 枡田 幹也,福川由貴子共著,日本評論社
   3. Representations and Characters of Groups, Gordon James and Martin Liebeck, Cambridge University Press

2015_2s_1 2015_2s_2 2015_2s_3 男たちの学位記授与式_2016_3_18

  理学専攻科数学専攻ゼミ(数学輪講ゼミ)

  テキスト

   1. 格子からみえる数学, 枡田 幹也,福川由貴子共著,日本評論社

  大学院理学研究科数学専攻修士課程

mori-beer

 - 明治神宮にあるビアガーデンに暑気払いに行きました.ご参加いただきありがとうございました.



  2014年度構成員(17=13+1+3名)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学ゼミ)

 - スペクトル系列,大変お疲れ様でした.もう二度と思い出したくないと思っておられる方もいるのではないかと思われますが,皆さん粘り強く頑張っておられたと思います.一般に,スペクトル系列の理論は慣れると面白いですが,勉強しているうちは大変複雑で苦労したのではないかと思います.私もそれを知ってて敢えてこのテキストを選びました.学生の皆さんがどこまで喰らい付いてくるのか見てみたかったからです.試すようなことをして本当にすみませんでした.私の鋭い質問や一喝にひねくれることなく,次のセミナーの際に要点をついて簡明な説明を行った学生が何人もいてくれたことは本当に嬉しかったです.

 - 球面とトーラスなど,見た目で明らかに異なる物体だと思っていても,それを数式を使ってきちんと異なるということを示そうとするとそれなりに高度な数学と忍耐力が必要になります.このような感覚を身に付けてもらいたく,代数トポロジーのテキストを選びました.泥臭い計算をたくさん経験して欲しかったからです.一生懸命に単体複体の境界写像を計算する皆さんの姿に,過去の自分が重なって見えました.

 - 単体的,特異的ホモロジーやスペクトル系列自体は忘れても構いません(※大学院進学者を除く)が,皆さんどうか自信を持ってください.これが私からの最後の教訓です.

  テキスト

   1. ホモロジー代数, 安藤 哲哉著,数学書房
   2. 代数的トポロジー, 枡田 幹也著,浅倉書店
   3. 代数的整数論入門,藤崎源二郎著,裳華房.

2014_2s_1 2014_2s_2

※11月12日の懇親会には小谷研から三名の方が参加してくださいました.お陰様で楽しい会となりました.厚くお礼申し上げます.

※着任4年目で初めて,武道館で記念撮影をしました.

  理学専攻科数学専攻ゼミ(輪講ゼミ)

  テキスト

   1. 数,方程式とユークリッド幾何: ガロア理論から折り紙の数学まで,西田 吾郎著,京都大学学術出版会

    ※本年度中に急逝された西田先生の御冥福を心よりお祈りいたします.

2014_ac_1

  大学院理学研究科数学専攻修士課程

 - 初めて修士(理学)の学位を授与しました.

 - 難解な論文をひも解いて試行錯誤し,膨大な計算を完遂させ纏め上げた修士論文は,たゆまぬ努力と不屈の精神を体現するが如く,貴君らの何よりの財産となるでしょう.指導教員として誇りに思います.

  修士論文

   1. PSL(2,Z√-1)のある合同部分群の有限表示
   2. Twisted Alexander invariants of braid groups
   3. デデキント和における分母について

2014_2s_3 2014_2s_3

 - 学位記授与式には,私のゼミから総代を2名(大学院理学研究科,理学専攻科)も出させて頂きました.滅多にないことで大変光栄に思っています.

 - 学位記授与式の後に謝恩会を開催して頂きました.学部,専攻科,大学院,及び(夜のオープンキャンパスにご協力いただいた)過年度卒業生の方々にご参加いただきました.お忙しい中本当にありがとうございました.

 - 一年間,幹事を引き受けて頂いた方に深く感謝お礼申し上げます.



  2013年度構成員(20=16+1+3名)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学ゼミ)

 - 本年度は意欲的な学生が多かったこともあり,これまでで一番厳しく指導した学年となりました.

 - 特に,人数が多かったので一人あたりの発表時間と回数があまり多くは取れませんでしたが,発表をこなすごとに時間配分の感覚がしっかりと身についてきたように思います.社会に出てからもこのような感覚が求められることはしばしばあると思います.皆さんがこの経験を活かして活躍されることを祈っています.

  テキスト

   1. 加群十話, 堀田 良之著,浅倉書店
   2. 曲面と結び目のトポロジー, 小林 一章著,浅倉書店
   3. 数論の3つの真珠,A. Y. Khinchin著,蟹江幸博訳,日本評論社 /他.

2013_2s_1 2013_2s_2 2013_2s_3

  理学専攻科数学専攻ゼミ(輪講ゼミ)

  テキスト

   1. ひまわりの螺旋,来嶋 大二著,共立出版

2013_rs



  2012年度構成員(11名)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学ゼミ)

 - 皆さん,初めてのプレゼンで当初はものすごく緊張したことと思いますが,どの方も一生懸命頑張っていたことが良く伝わってきました.

 - 大学で学んだ数学そのものは,社会に出てからは何の役にも立たないかもしれませんが,セミナーのために必死になって準備した努力や苦い経験などを是非これからの人生に活かして頂ければと思います. 時折,輪っか状のものを見て,「あっ,そういえばこの基本群はZだな」などと思い出して頂ければ大変嬉しいです.本当にお疲れ様でした.皆様のご多幸をこの神楽坂からいつもお祈りしています.

 - 佐藤研には例年10名前後の学部生が配属されているので5年も経てばそれなりの人数になりますね.そのうち,ゼミの卒業生たちで同窓会(佐藤会?)でもできたらいいなと思っています.

  テキスト

   1. 代数方程式のガロア理論, J.-P. Tignol著,新妻 弘訳,共立出版
   2. 数論入門, 山本 芳彦著,岩波書店
   3. トポロジー入門,松本 幸夫著,岩波書店
   4. Presentations of groups,D.L. Johnson著,Cambridge University Press

2012_2s 2012_2s_2 2012_2s_3



  2011年度構成員(13=10+3名)

 - 本当に楽しい一年でした.お疲れ様でした.当初はぎこちなかった発表も後期が終わるころにはずいぶんスムーズにかつ意欲的にこなせるようになったと思います.私のゼミを受講された皆さんの将来が素晴らしいものになるよう心から祈っています.

 - たまには近況報告をもらえると嬉しいです.ただし,セールスや勧誘,保証人依頼の類は勘弁して下さい.(笑)

  数学科卒業研究ゼミ(代数学IIゼミ)

  テキスト

   1. 初めての数論,シルヴァーマン著,鈴木 治郎訳,ピアソン・エデュケーション
   2. はじめての群論,斎藤 正彦著,日本評論社
   3. リーマンのゼータ関数,松本 耕二著,朝倉書店

2011_2s 2011_2s_2

  理学専攻科数学専攻ゼミ(輪講ゼミ)

  テキスト

   1. 初めての数論,シルヴァーマン著,鈴木 治郎訳,ピアソン・エデュケーション

2011_rs

 ※丹さん,ファイルのご提供ありがとうございました.