VSMの原理
VSMの基本原理:試料の近くに検出コイルを置き、試料をおよそ80Hz、振幅0.5mm程度で上下に振動させる。すると、磁化された試料がつくる磁場が、試料の振動と共に動き、検出コイルを通過する磁束が変化する。その磁束の変化により検出コイルには磁化の大きさに比例した誘導起電力が発生する。
誘導起電力は微弱なため試料を振動させる加振器から参照信号を取り込んだLock In Ampを用いて読み取る。磁化の絶対値については、飽和磁化値の分かっているNi標準試料を用いて比例配分し磁化に換算する。こうして、試料の磁化の値がわかることになる。