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題名 著者・訳者 出版社 ISBN 推薦理由 推薦者
宇宙創成はじめの3分間 S. ワインバーグ(著)
小尾 信彌(訳)
ちくま学芸文庫 978-4480091598 田村
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで スティーヴン・W. ホーキング(著)
林 一(訳)
ハヤカワ文庫NF 978-4150501907 田村
新版 電子と原子核の発見 20世紀物理学を築いた人々 スティーブン・ワインバーグ(著)
本間 三郎(訳)
ちくま学芸文庫 978-4480089670 田村
物理法則はいかにして発見されたか R. P. ファインマン(著)
江沢 洋(訳)
岩波現代文庫 978-4006000486 田村
光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 R. P. ファインマン(著)
釜江 常好(訳), 大貫 昌子(訳)
岩波現代文庫 978-4006001773 田村
学問の創造 福井 謙一(著) 朝日文庫 978-4022604439 田村
砂時計の七不思議―粉粒体の動力学 田口 善弘(著) 中公新書 978-4121012685 非平衡統計物理入門ともいえます。 田村
ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学 本川 達雄(著) 中公新書 978-4121010872 物理でいうスケーリングの考え方などが盛り込まれた生物物理学の入門書といえます。 田村
部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話 W. ハイゼンベルク(著)
山崎和夫(訳)
みすず書房 978-4622049715 【量子力学を学び始めた2年生以上向け】量子力学誕生の回想や,ボーア,パウリ,ディラックなどの描写が秀逸。ただし,第二次大戦前後の部分は後年の研究により,やや自己正当化されていることが判明しているので(ボーアが許せなかったところでもある),忠実な歴史記録としてはやや難ありだが,ナチ時代の苦しい胸の内を読みとることもできるかと思う。 田村
物理学とは何だろうか〈上・下〉 朝永 振一郎(著) 岩波新書 978-4622049715 【量子力学を学び始めた2年生以上向け】クラウジウスやボルツマンの熱力学・統計力学について深い理解や洞察が語られる。同著者「量子力学(上)」の巻末(ボルツマン原理の解説)もすごいと思いましたが,いずれにしても,平均的な学部生には難しいと思われるので,やや「挑戦」的な推薦です。 田村
ファインマン物理学〈5〉量子力学 R. P. ファインマン(著)
砂川重信(訳)
岩波新書 978-4000077156 量子力学をある程度勉強してから読むことをお勧めします。結びの言葉にあるように「驚異の世界を理解」できるかもしれません。 石塚
相対論的量子場-演算子の基礎的性質- 日置 善郎(著) 吉岡書店 978-4842703701 相対論的量子場の教科書。テーマを限定して行間なしで説明しているので、丁寧に数式を追っていくと場の量子化で生まれる粒子像が理解できる。 石塚
高橋秀俊の物理学講義――物理学汎論- 高橋 秀俊, 藤村 靖(著) 筑摩書房
(ちくま学芸文庫)
978-4480093950 【2年生後期以上向け】力学,熱力学,電磁気学,電気回路,解析力学,非線形現象,...授業科目の縦割りでは掴みにくい物理学を貫く思考法とその魅力。この本が文庫本で安価に読めることだけ見れば,今は案外よい時代,なのかもしれない。 田村
スピンはめぐる【新版】 朝永 振一郎(著)
江沢 洋(注)
みすず書房 978-4622073697 ご存知のように元々は古い本ですが、量子力学を熟知した著者が講義形式でスピンを中心に量子力学全般を解説しています。わかりやすく、面白く、また、「第2量子化」という誤解を生みやすい言葉についても(朝永の量子力学IIと同様に)、分かりやすくコメントしています(目からうろこです)。 齋藤
量子力学と経路積分【新版】 ファインマン、ヒッブス(著)
D. F. スタイヤ―(校訂)
北原 和夫(訳)
みすず書房 978-4622078975 【3年生以降】原本の英語版は数式などで間違いが大変多くて(もちろんファインマンですから最終結果は正しい)有名な本ですが、訳本では完全ではないですが、大部分が修正されています。しかし、経路積分法は量子力学を直感的に目で見てきたような感じで理解できる唯一の方法です(ファインマンの博士論文が基礎となっている)。大御所ディラックがヒントを与えていますが、ファインマンの直感と古典力学(解析力学)とから自然にシュレーディンガー方程式がいとも簡単に出てくるあたりは驚きです。通常の量子力学と全く違うアプローチを理解することは極めて重要で、量子力学の理解を深めます。古典力学と量子力学のつながりが理解できたような気になれる本です。ちなみに、時間を虚数にすると、経路積分は自動的に(平衡系の)統計力学に移行します。 齋藤
美しい幾何学 谷 克彦(著) 技術評論社 978-4297108106 オイラーの多面体定理の証明からはじまる一般向けの書籍ですが、途中から初歩的な群論の説明が加わり、結晶構造やエッシャーの敷き詰めの絵の対称性についての考察、フラクタル図形などの説明へと発展していきます。綺麗な図や写真が豊富で、見ているだけでも楽しい本です。 金井
電子相関 (岩波講座 現代の物理学〈16〉) 山田 耕作(著) 岩波書店 978-4000104463 【大学院生向け】物性物理学の教科書としては、かなり偏った内容ですが、Fermi液体についてついて知りたい初学者にはおすすめです。式の導出も比較的追いやすく、自分で手を動かして内容を追っていけば、学部3年生までで学習したFermi気体からFermi液体へ、どのように断熱的に接続するのかが理解できます。ただ、基本的な多粒子系のモデルを扱うため、第二量子化の基礎知識が必要です。 金井