東京理科大学 理学部第二部物理学科|大学院 理学研究科物理学専攻

宇宙物理学研究室(加瀬研究室)

© 2012, NASA, ESA, G. Illingworth, D. Magee, and P. Oesch (University of California, Santa Cruz), R. Bouwens (Leiden University), and the HUDF09 Team

- News -

  • 2024.06.04
     (予定)
    東京理科大学オープンカレッジにおけるサイエンス講座にて「宇宙膨張の発見と暗黒エネルギー」というタイトルで宇宙論の入門的な内容の講演を行います.宇宙は誕生から現在までの間にどのように進化してきたのか?最新の研究によりその存在が示唆されている暗黒エネルギーとは?これらについて簡単に解説を行います.詳しくはリンク先の講座詳細をご覧下さい. link
  • 2024.04.19
    本研究室元ポスドクChao Zhangさんとの論文をプレプリントサーバに公開link
  • 2024.04.10
    塚本直樹助教との論文をプレプリントサーバに公開link
  • 2024.04.01
    Webページを大幅に改装
  • 2024.03.27
    博士学生谷口喜太郎さん,昨年度卒業生高岸心大さんらとの論文をプレプリントサーバに公開link
  • 2024.03.18
    卒研生の小泉博嵩さんが理学部第一部物理学科において成績最優秀賞を獲得
  • 2024.03.18
    卒研生の竹山瑞希さんが理学部第二部物理学科において成績最優秀賞を獲得
  • 2024.03.18
    高橋優生さん,冨江亮友さん,友澤由斗さんら3名が修士課程を修了
  • 2023.12
    東京理科大学科学教養誌「科学フォーラム」通巻438号(2023年12月)において特集「宇宙を探る理学研究」のうち「宇宙の進化と暗黒エネルギー」を執筆link

- past news -

加瀬研究室のページにようこそ

 本研究室では宇宙物理学における理論的な研究を行っています.特に,宇宙論・重力理論における未解決問題を最新の観測データを用いつつ解明することを目的としており,以下の二つのテーマを主軸としています.

  • 暗黒エネルギーの起源の解明

 暗黒エネルギーは現在の宇宙の組成比のうち大半を満たしていると考えられている未知の成分です.1998年に超新星の観測を通して現在の宇宙膨張が加速していることが発見され,その源として存在が仮定されました.最新の観測結果に基づくと現在の宇宙全体のエネルギーのうち約7割は暗黒エネルギーに占められていることが分かっていますが,その起源は未だ不明です.

  • 一般相対論とそれを拡張した重力理論に基づくブラックホールや中性子星の研究

 ブラックホール中性子星は恒星が重力崩壊した後に形成される非常に重くコンパクトな天体であり付近に強力な重力場を形成します.2015年の初検出以降,このようなコンパクト天体が作る連星の合体現象によって発生した重力波(重力が時空をさざなみのように伝播する現象)が次々と観測されています.また,2019年にはイベント・ホライズン・テレスコープによってブラックホールの影であるブラックホールシャドウの撮像成功が報告されました.これら新たな観測は強重力場における物理法則の探査を可能とし,このような領域における一般相対論とそれを拡張した重力理論の検証の機運が高まっています.