東京理科大学 薬学部 安元研究室
天然物化学研究室
海洋・植物をはじめとする天然資源に潜む化学の力を解き明かし、
次世代の医薬シーズを探索しています。
Exploring Nature to Inspire Tomorrow’s Medicines through Natural Products Chemistry
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東京理科大学 薬学部 天然物化学研究室
私たちの研究室では、自然界に存在する植物や微生物などの天然資源から、新しい医薬品の種(シード)となる物質を探し出す研究を行っています。 長い時間をかけて進化してきた天然化合物の多様性は、現代の化学合成技術でも模倣しきれない可能性を秘めています。
特に現在は、顧みられない熱帯病(NTDs)の一つである「リーシュマニア症」、特に皮膚型リーシュマニア症に対する治療薬の探索に力を入れています。 世界中で多くの人々が苦しむ病気に対して、天然物化学の力で貢献することを目指しています。
学生の皆さんへ
現在当研究室では一緒に研究に取り組む学生を募集しています。
未知の化合物を見つけ出す喜びや、構造決定の楽しさ、
創薬研究の醍醐味を共有しましょう。
興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。
リーシュマニア症は、サシチョウバエによって媒介される原虫感染症で、世界で高い感染者数を出しながらも十分な対策が取られていない「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つです。
特に当研究室がターゲットとする「皮膚型」は、皮膚に潰瘍や結節を生じ、治癒後も痕が残ることがあります。 これは単に生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、二次感染などの合併症のリスクや、外見上の変化に起因する社会的スティグマ(偏見・差別)といった深刻な問題を引き起こします。 既存薬は副作用や価格、耐性菌の問題があり、より安全で効果的な新薬が求められています。
植物や海洋生物などの天然資源が創り出すものは、さまざまな原子が結合した「化学物質」であり、その取り扱いには十分な注意と専門的知識が必要です。 しかし、生物が長い進化の過程で獲得したこれらの物質は、人間の想像を超える複雑でユニークな構造をしており、医薬品としての無限の可能性を秘めています。
植物などの天然資源からの抽出エキスには、数千、数万種類もの化合物が複雑に混合しています。 私たちはこの「カオス」の中から、活性を示すわずかな成分を見つけ出さなければなりません。
活性を指標にしながら、成分をクロマトグラフィーなどを用いて段階的に分離・精製し、最終的に単一の化合物を単離します。 そして、NMR(核磁気共鳴装置)やMS(質量分析装置)、単結晶X線構造解析といった高度な分析機器を駆使して、 微量な化合物の化学構造を決定します。
模擬講義:薬用植物学 マオウについて (Introductory Lecture)
薬用植物園紹介動画 (Introduction of Medicinal Plant Garden)
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