東京理科大学

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ようこそ!量子物質科学懇談会へ。

 物質・材料は理科大における研究の一つのキーワードであり、様々な角度から物質・材料科学研究が精力的に行われています。古典粒子の物理学や基礎的な量子力学の観点からは本質的な特性を説明できない物質群を表す用語として「量子物質」(Quantum Materials)が使われ始めていますが、まさにその「量子物質」科学が理科大では未開拓の連携研究分野となっています。

 量子物質では、主にクーロン力により電子のもつれが生じることで複数の自由度(電荷、スピン、軌道など)が出現します。それらの自由度が独自の格子トポロジーと組み合わさることで新しい電子状態、新しい量子現象を生み出します。「More is different」とP. W. Andersonにより喝破された物性物理学における「創発性 (Emergent)」の舞台を量子物質は提供しています。量子物質が示す量子現象としては、超伝導、量子ホール効果、量子スピン液体、トポロジカル量子相などがあります。量子物質は、基礎物理学的な興味だけでなく新しい機能性材料として社会に波及する可能性も秘めています。例えば、量子物質を用いた量子コンピュータの開発などが精力的に行われており、計算技術と情報技術を変革した20世紀の半導体と同様に、情報、センシング、エネルギー、および関連技術に量子物質は革命を起こす可能性があります。

 一方、実用材料開発の直面する課題のなかにこれまで認識されなかった量子現象とその学理が埋もれていることもあり、それを発掘することが物質・材料科学の発展にとって必要不可欠であるといえます。上記の量子物質から材料へという流れと合わせて、材料研究から量子創発現象を生み出す量子物質の学理へという流れを両輪とする物質・材料研究が求められています。

 以上のような物質・材料科学研究の現状を背景として、理科大発の量子物質科学の創出を目的として総合研究院の量子物質科学懇談会を設立しました。

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2025年9月29日 17:00-18:00
第7回ミーティング(オンライン)
2025年9月22日 17:00-18:00
第6回ミーティング(オンライン)
2025年2月10日 17:00-18:00
第5回ミーティング(オンライン)
2024年12月16日 17:00-18:00
第4回ミーティング(オンライン)
2024年11月18日 17:00-18:00
第3回ミーティング(オンライン)
2024年6月10日 17:00-18:30
第2回ミーティング(オンライン)
2024年5月13日 17:00-18:00
第1回ミーティング(オンライン)