2001年の日記 6月からはMSUに行ったということを口実に3回だけ。

2001年5月14日

今年の6月3日から来年の3月31日までの間、アメリカ合衆国のミシガン州立大学に滞在します。このごろは、その準備(物質的かつ精神的)に時間をかけています。で、今日は、何かの役に立つだろうと考えて、今まで懸案であった英語のホームページを作りました。そのため、若干、ホームページの構成が変わっています。
数学の方は、朝の勉強は続いているのですが、学校に来ると、何かMSUについての情報はないかと気もそぞろです。とはいえ、何もしないのもつまらないので、前の日記に書いた結果を、もっと一般化できないかと、spin mapping class group と格闘しています。ただ、いろいろと気が散るので、なかなか進みません。

2001年4月27日

朝の勉強時間はまだ続いています(ただし、春ということもあって、おきるのは7時近くですが)。スペクトル系列の勉強をするはずが、結局、昔勉強しそびれたことをのんびりやるという時間になって、今は、可換環論の勉強をしています。初めから、急いでやるつもりは無いので、今のところ「局所環」というのは何のこっちゃと言って遊んでいます。
ところで、大学では、Maple V で位数有限の部分群について調べられるということに気づいて、いろいろと遊んでみたところ、種数2の spin mapping class group の生成系を求めることが出来、そのおかげで、4次元球面に埋め込まれた曲面に関するちょっとした結果が出ました。4次元に埋め込まれた曲面については修士の1年生から2年生にかけて研究したことが有ったのですが、すっかりご無沙汰していましたが、こんなところで久々(殆ど10年ぶり!!)に再会して驚いています。

2001年1月23日

なんと、何も書かないうちに21世紀を迎え、すでに3週間を経過してしまいました。
昨年は、まずは「佐賀県警」職員になることから始まり、鹿児島に行ったり、韓国に行ったり、その後、なぜか信州に行ったりしているうちに、一年が過ぎてしまいました。このままでは、何も結果を出さないうちに今年度が終わってしまうと思いつつ、Ivanov 先生の論文を眺めていたら少し気づいたことがあったので、かなり短いものですが(6ページ!)、論文にまとめました。ハンドル体の写像類群の virtual cohomological dimension を求めたという話で、なんだかややこしそうな事に聞こえるけれども、やったことは至って単純かつ安直なので、きっと誰かがしているに違いないと心当たりの人(Ivanov 本人、Birman、McCullough、Mess、森田先生、矢野先生)に、送って見ました。
先の週末のセンター試験で試験監督をしていた時に、他のスタッフの人といろいろと四方山話をしていて、改めて、研究時間は自分で上手く作り出さなければと思い、今週から、朝6時に起きて朝ご飯までの間に数学をすることにしました。今は、ホモロジースペクトル系列の勉強をして、写像類群のホモロジー群の安定性の証明をきちんと理解しようと試みているところです。ただし、就寝する時間は決して早くない(12時から1時の間)ので、妙なときに眠くなることがあります。


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