東京理科大学 創域理工学部 経営システム工学科
メインとなる研究テーマ,研究分野は『統計的データ解析』である.関連する分野は主に「多変量解析」「品質管理」である.現実のデータ解析を通じて,データの背後にある真の情報を明らかにするための方法論を中心に研究している.現在,鈴木研究室では以下のような研究テーマに取り組んでいる.
これからますます進んでいく高齢化社会を目の前にして,より良い高齢者の介護を目指すための研究である.高齢者に提供されるべき介護とは何かを明らかにし,それをどのように導いたらよいのかを科学的な立場から明らかにしようとしている.解析にしようするデータは実際の現場から得られたデータである.
スポーツやゲームなどをはじめとする競技の結果を解析する手法を研究している.競技の統計学に関する研究として大きく3つに分けて研究を行っている.それぞれ「レイティングシステム」「競技者間の相性」「トーナメント方式」である.この研究では,実験計画法やシミュレーションを駆使することで研究を行う.
ISOは International Organization for Standardization の頭文字をとったものである.日本語では国際標準化機構と呼ばれている.
鈴木研究室では「ISO11843:測定方法の検出能力」と「ISO5725:測定方法及び測定結果の精確さ」についての研究を行っている.研究がうまくいけばISOの規格として採用される可能性がある.
他大学との共同研究である.共同研究先の実験データに対して統計解析的なアプローチをとることにより,ポリマー内部の構造に関して,新しい知見を得ようする研究である.現在,解析ソフトを使用し,最適化を行うことによる推定で研究が進められている.また,必要に応じて共同研究先に出張を行う.出張費は研究費から支給される.
他大学との共同研究である.医薬品の販売量はその地域における健康状態の変化を表していると考え,統計解析を行うことでそこから何か読み取ろうと試みる研究である.現在,栃木県内にある薬局の販売量のデータを用いて解析を行っている.販売量のピークを特定することで,病気の伝播(伝わった経路)を推定することができる.病気の伝播に関わる研究は,テロ対策の観点からも防衛省などで研究されているらしい.
東京MOUとの共同研究である.現在,国から国へ様々な船舶が航行している.しかし,これらの船舶は国際機関の定める条約を守っている必要がある.この研究は船舶に対して行われる寄港国検査のデータをもとに,旗国の格付け方法の改善と提案を行う研究である.現時点ではロジット変換による改善方法を提案している.研究がうまくいけば,自分が考えた評価方法が国際機関で使われることになる.つまり,世界に貢献できる.
企業との共同研究である.製品を製造する過程において、製品の不良を「的確に」「高速で」判別する必要がある.しかし,官能検査(人による検査)では限界がある.そこで企業では検査機を用いた自動検査で大量生産に対応している.この研究は,製造ラインに運ばれてきた製品を撮影し,外観のデータから良品と不良品にわけるシステムの提案を行っている.現在,機械学習による判別方法が良いのではないかと考えられ,研究されている.