東京理科大学 理学部 応用物理学科 伊藤研究室

装置概要

現在、大型装置としては、高均一度9T超伝導マグネット3台、He再凝縮装置3台、(ゼロ磁場下)無冷媒冷凍機1台、NMRスペクトロメーター3台が稼働中です。

装置詳細


9T 超伝導マグネット 1号機 (通称:Slim)
有機系のNMRが可能な高均一度(10ppm/1cm) 超伝導マグネットです。He蒸発量も比較的少ない優れもの。(静的蒸発量:約200cc/時間)

9T 超伝導マグネット 2号機 (通称:Fat)
1号機よりもさらに磁場の時間安定性が高い超伝導マグネット。現在の主力磁場印加装置です。

9T 超伝導マグネット 3号機 (通称:3号機)
2号機と同等のスペックを持つ超伝導マグネットがもう一台、2018年度に稼動開始しました。


He再凝縮装置1~3号機
超伝導マグネットを稼働させるには-269℃の低温を誇る液体Heが必要不可欠です。これらの装置は、使用し終わりガスとなったHeを冷却して再液化する装置です。これにより、液体Heを購入することなく半永久的に超伝導マグネットを冷やし続けられます。近年液体Heの確保が困難になってきていますが、He状況を気にせず1.4Kまでの低温実験、強磁場実験が可能です。

広帯域NMRスペクトロメーター 1号機
5~400MHzの広帯域フーリエ変換NMRスペクトロメーターです。主力測定装置1号機。

広帯域NMRスペクトロメーター 2号機
1~400MHzの広帯域フーリエ変換NMRスペクトロメーターです。主力測定装置2号機。

広帯域NMRスペクトロメーター 3号機
広帯域フーリエ変換NMRスペクトロメーター3号機が2019年9月に稼動開始しました。


無冷媒冷凍機(通称:Lean)
ゼロ磁場下のトランスポート実験、急冷実験等にはこちらの簡易型無冷媒冷凍機を用います。

電気抵抗測定システム
NMR測定の他にもトランスポート実験も行います。超伝導マグネットと組み合わせて、磁気抵抗、ホール測定等も可能です。

pulse電流印加システム
パルス電流印加装置。パルス電流下NMR測定や、パルス電流による試料急熱・急冷実験等に用います。

加圧装置
BeCu+NiCrAlの2重構造圧力セルと、圧力セル回転機構付きプローブを用いて、最大3GPaまでのNMR・トランスポート測定を行っています。

顕微鏡
試料のハンドリングなどに種々の顕微鏡を用いています。
左:高性能実体顕微鏡 中央:簡易実体顕微鏡 右:超深度形状測定顕微鏡

蒸着装置
Au、Ti電極を取り付ける用途に用いている蒸着装置です。

2ゾーン式雰囲気炉
簡単な試料合成を行うことも出来ます。

第一原理計算用PC
第一原理計算、Mathematica等に使用しています。

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