選択実験A[試料:希土類金属(Dy)] 測定データ・解析方法
[測定データ例]
▲は外部磁場が3000[Oe]における磁化の変化
◆は外部磁場が2000[Oe]における磁化の変化
■は外部磁場が500[Oe]における磁化の変化
●は外部磁場が250[Oe]における磁化の変化

[解析方法]
- Dyの磁化の温度変化のグラフから希土類金属特有の逐次相転移を体感する。
- Dyの室温・77Kにおける磁化曲線測定データのグラフとDyの磁化の温度変化のグラフを照らし合わせ、各温度における磁性を確認してみる。
- Dyの磁化の温度変化のグラフの強磁性体領域のプラトーについて考察する。
外部磁場が違うと強磁性体プラトーがどのように違うかに注目し考察してみる。
- また次のようなグラフを描き,常磁性体状態におけるキュリー・ワイスの法則を体感する。
●は外部磁場が500[Oe]における磁化の変化
■は外部磁場が3000[Oe]における磁化の変化

さらに、このグラフの常磁性体状態の部分に注目してみる。

グラフの傾きからキュリー定数を求め、有効磁気モーメントを求めてみる。
十分高温になって直線となるため、傾きは十分高温の部分で傾きを求めることがポイントです。
■は転移温度190[K]からのデータで傾きを求めた場合(傾き:0.11738)
●は高温部分の230[K]からのデータで傾きを求めた場合(傾き:0.11556)
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