安藤妃菜さんの写真

大好きな「物理」に真摯に向き合う中で見つけた新しい道。

鈴木研究室

宇宙物理学

2025年度
学部4年

安藤 妃菜

豊かな環境と気の合う人に囲まれ
充実した日々を満喫。

研究内容を教えてください。

私が所属する鈴木研究室では、星がどのように進化し、どのように寿命を終えるのか、超新星爆発ではどれほどニュートリノや重元素が放出されるのか、そういった宇宙に関する研究をしています。鈴木先生は優しく親しみやすい方で、そんな先生の人柄から研究室を決める学生がいるくらいです。研究室全体の雰囲気も和やかで、先輩も同期も仲が良く、フランクに話ができる関係です。

先端物理学科の受験を決めたきっかけ・入学の決め手について教えてください。

物理の授業が好きだったことがきっかけのひとつです。また、星を見ることが好きで、宇宙についてもっと知りたいとも思っていました。そんな想いを抱いて、いくつか受験候補の大学の説明会に行ったところ、そこで大学の先生が「高校物理は物理ではない」とおっしゃっていて…。「物理が好きだ」という気持ちは本当なのに、そう言われて悔しくなり、だったら大学でもっと物理を勉強してみようという気持ちになりました。大学受験は東京理科大も含め、物理系に絞って受けました。最終的に本校を選択したのは、自然がいっぱいで、キャンパスも広々。人も街もゴタゴタしてない環境の良さでした。自分の地元がのどかなところなので、通学や一人暮らしをするのなら、こんな環境が性に合っていて、過ごしやすいだろうと思いました。

先端物理学科を選んで良かったと思える点を教えてください。

学生の興味関心の対象や内容が近く、理系的な思考回路を持っている人が多いことかなと思います。論理的に物事を考え、分かりやすく言葉にしてくれる人が多いので、話がしやすいですし、話のツボも似ているので対話するのが楽しくて、面白いです。興味のある分野の知識をより広げる、深めるという意味では刺激になるなと思います。

支えてくれる人が居ると頑張れる。
次は私が支える立場に。

学生生活で印象に残っている出来事を教えてください。

友達と集まって、テスト勉強をしていたことです。学科の必修科目のテストの場合、絶対に単位を取る必要があるのですが、その内容は簡単ではありません。自分一人だと「私には無理…」と諦めてしまいそうになるのですが、友達と一緒だと、お互いに励まし合って頑張ることができました。夜中まで勉強したかいもあって、みんな無事に単位を取ることができました。あの時は眠くて辛かったですが、今思い返すと楽しかったなと思います。勉強は大変なことも多かったですが、疲れたり、行き詰まったりしたときは、趣味のパン作りがいいリフレッシュになっていました。パン生地はふわふわで温かくて癒されますし、焼き上がったパンの香りは幸せな気持ちにしてくれます。友達に持っていくと、いつも喜んでくれて、それもうれしかったです。

これから先、どのような進路を考えていますか?

2年生あたりから知的財産に興味を持ち、大学で講義を受講しました。そこで本格的に、知的財産を扱う仕事に就きたいと考え、特許庁を志望するようになりました。私は、自らが研究して技術を生み出す仕事はあまり向いていないと自覚しているので、そういった現場を支える側として、特許庁で仕事ができればと思っています。

先端物理学科・野田キャンパスの
おすすめスポット

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先端物理学科がある4号館

先端物理学科の教室や研究室がある4号館です。ここは、建物内に入ると必ず知り合いに会う、そんな場所なので愛着があります。1階の廊下に、机が置かれたちょっとしたスペースがあるのですが、だいたいそこに友達の誰かがいます。長居ができるようなスペースではないですが、鉢合わせると、そこでしばらく喋ってから教室や研究室へ向かうというのがお決まりでした。

受験生へのメッセージ

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Message

まずは、適切な目標設定が大事だと思います。これは、私自身が高校の部活の先生に言われたことですが、「目標は高ければ高いほど良いというものではない。頑張って努力すれば、どうにか手が届くかも知れない…というギリギリのところが自分にとっての適切な目標だ」と。漠然と夢や理想を追うのは苦しいですが、現実的な目標であれば頑張れると思います。その上で、志望校と自分の実力の差をきちんと把握して、その差を埋めるために何をどれだけやるべきか考える。さらに、残りの期間から逆算して、入試本番までに差がゼロになるペースで勉強する…というふうに、計画的に勉強を頑張ってください。