
この環境だったからこそ物理の知識がしっかりと身についた。物理の知識がしっかりと身についた。心からそう感じています。
岡崎研究室
物性物理学
2025年度
修士課程1年
坂本 愛奈
大変なときにはお互いが助け合う。
そんな関係性が育まれる野田キャンパス。

研究内容を教えてください。
岡崎研究室で、熱を電気に変換する熱電材料に関する研究をしています。電気ヒーターや炊飯器など、電気から熱へのエネルギー変換を用いた製品は身の回りにも多く、なじみがあると思いますが、熱電材料はまだ研究過程にあり実用化されていません。そのため、あまり一般には知られていませんが、将来的に再生可能エネルギーとして活用が期待されているものです。

先端物理学科の受験を決めたきっかけ・入学の決め手について教えてください。
高校の物理の授業が面白く、自分の直感を信じて、大学では物理学科に行こうと決めました。受験は東京理科大の他に、物理学科がある大学を何校も受けましたが、その中でいちばん印象に残ったのが本校でした。
これはオープンキャンパスでの出来事なのですが、野田キャンパス内の食堂で食事をしていたところ、そこで学生の方たちが、迷子になった小さなお子さんを親身にお世話されている様子を目にしたのです。その際に、優しい人、あったかい人が多いのだな……という印象を受け、せっかく行くのならそんな大学がいいと感じました。これが入学の決め手の1つになりました。
また、自分のやりたいことが明確にあったので、それに合致する研究テーマを扱う研究室があったことや、実験設備が充実していることも、先端物理学科を選択する決め手になりました。

先端物理学科を選んで良かったと思える点を教えてください。
出される課題は多くて難しいですし、テストも厳しいので、決してラクとは言えません。ですが、授業にしても実験にしても、ひとつずつ積み重ねながらしっかりと叩き込まれるので、どこかでつまずいたり、置いていかれたりすることはなく、確実に物理の知識を得られている感覚があります。
そんなふうに、厳しい部分はあるのですが、先生はもちろん、まわりの友人たちも、質問をすると嫌な顔ひとつせずに答えてくれますし、大変なときには力を貸してくれます。私は教職免許も取ることにしたので、その授業や学科の課題など、忙しさに追われる日々がありましたが、面倒見の良い先生方や友人たち支えられ、そのような忙しささえも楽しむことができました。しっかりと知識を身につけられる学びの環境とそれを支えてくれる人たち、これが先端物理学科を選んで良かったと思える部分です。
仲間とともに支え合い、身につけてきた知識。
ここで得たことを社会のために活かしたい。

学生生活で印象に残っている出来事を教えてください。
研究室のメンバーと協力してゼミの対策をしたことが印象に残っています。私の研究室では、4年生は学部で習ったことについて、きちんと知識を身につけられているか復習するゼミが行われます。そこで、先生からの質問に答えられないということがないよう、自主的に研究室メンバー8名が集まって対策を行いました。普段から、授業や実験で一緒になるので仲はいいのですが、この出来事でさらに結束感が高まりました。

これから先、どのような進路を考えていますか?
いま、修士課程の1年目ですが、修了した後は就職しようと考えています。研究活動は奥深く、面白いものだと感じているのですが、アカデミックな場でそれを追求するだけでなく、ここで学んだ知識を次は社会課題の解決や製品の改善など、実社会の中で活かせればいいなと考えています。
これまでになかった新しい技術の開発や、その技術を応用した目新しい機能を備えた製品づくりなどに関われたらうれしいです。
先端物理学科・野田キャンパスの
おすすめスポット
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星の見える空き地
あまり人が来ることのないマイナーな場所ですが、コミュニケーション棟の隣の空き地がお気に入りです。そこには外灯すらありませんが、だからこそ夜になると星がとてもきれいに見えます。望遠鏡を持ってきて、天文研究会のサークルメンバーや友人たちと星や土星を見た、思い出の場所でもあります。