ナノ空間を利用して新たな機能性材料を創出する
当研究室では、ナノスケールの小さな細孔(空間)を有する多孔性配位高分子(PCP)や金属有機構造体(MOF)などの多孔性固体を用いて、次世代のエネルギー・物質循環型社会に資する新たな機能性材料の開発に取り組んでいます。ナノ空間を有する多孔性固体は、様々な物質の分離・貯蔵・反応など、化学分野において重要な役割を担う材料です。当研究室では、固体中のナノ空間をデザインし、物質・イオン・電子の動きを自在に制御する技術を開発することにより、新しい機能性材料の開拓を行っています。具体的には、燃料電池・二次電池材料への応用を指向した新規な超イオン伝導体の開発や、特定の分子を選択的に吸着・分離する材料の開発、電気エネルギーを用いて選択的に目的の化合物を生み出す電解合成触媒等に関する研究を展開しています。
主な研究テーマ
・イオニクス材料(多価イオン伝導体、プロトン・リチウムイオン伝導体 等)
・分離材料(分子認識・官能基認識による選択的吸着材、キラル認識材 等)
・物質変換触媒(電気化学的有機合成反応、気体固定化反応 等) 他