鈴木 甫
本研究では、まずE. hirae由来のIサブニットの大量発現を目指して、 封入体として得るために、ADKタグの付加を試みた。ADKタグ領域とベクターの 量比等、DNA組換え体作成条件を各種検討したが、目的のベクターを作成できな かった。次にそのため、Cサブユニットの研究に着手した。まず、Cサブユニット の大腸菌での大量発現・精製系の構築を行った。Linker配列を除いたHis-tag付 Cサブユニットベクターを作成した。m-DM-CA培地を用い、大腸菌で発現させ、 Niレジンを用いて部分精製を行い、ゲルろ過クロマトグラフィーにより精製した。 Niレジンによる精製時、洗浄液のimidazol濃度を低くし、また濃縮作業を穏やか に行うことで培地1 L当たり12 mgの精製サンプルを得た。蒸気拡散法による結晶化 を目指した。結晶化キットCrystallization Screensのindex1,2、Membfac、Natrix とBioSystemsのWizard1,2の計288条件で結晶化を行った。これらの条件のうち Wizard1(条件11)で結晶状のものを得た。
結晶条件をさらに検討して、構造解析に適する結晶を得ることが次の課題である。 構造情報を充実させることでV-ATPaseの理解を深めることが出来ると期待される。
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