梶山 満里子
PAA分解菌として、河川水中より単離されたSphingomonas sp. KT-1を用いた。本菌体から2種のPAA分解酵素(TypeT,TypeU)を精製した。両酵素の性質を調べた結果、以下のことが明かとなった。ゲルろ過クロマトグラフィーによりPAA分解挙動を調べたところ、TypeT(分子量30 kD)はPAAをオリゴマーにまで分解することが分かった。さらに、分解生成物の構造解析をNMRにより行った結果、TypeTはPAA中のβアスパラギン酸間のアミド結合を特異的に分解するendo型の加水分解酵素であることが明らかになった。一方TypeU(分子量42 kD)は、TypeTの分解生成物であるオリゴマーをモノマーにまで分解することが分かった。さらに逆相液体クロマトグラフィーにより分解挙動を調べた結果、Type IIがアスパラギン酸のオリゴマーをexo型に分解し、モノマーを生成することが明かとなった。これらの結果から、Type IおよびType IIにより、PAAはモノマーにまで分解されることが明かとなった。
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