斎藤 隆
そこで私は、未着手であった低分子結合タンパク質の機能分類を試み、FCANALで機能分類ができること を示した。従来の生物進化系統を利用してグループ分けを行い、グループ毎にスコアマトリックスを 作成する方法をPDBのChain 単位でグループ分けをすることにより機能分類精度が向上することを示した。 また、スコアマトリックスに対して、中心残基からの距離に応じてスコアに重み付けをおこない、 局所構造に含まれる中心残基からの距離が近いアミノ酸と遠いアミノ酸の重みを変えることで機能分類 精度が向上することを示した。学習データが少ない酵素では生物進化系統が近い酵素を一括りにして スコアマトリックスを作成することで、効率良く機能予測対象の追加ができることを示した。更に これらの手法によって機能分類をした結果をFCANAL Webに追加することで、一般の研究者への公開も おこなった。
以上、FCANALの機能予測対象の追加と拡充を行い、PDB sumに登録されているPDB数の56%をカバー した。今後、FCANALがタンパク質構造を基にした機能予測ツールとして有効利用されることを期待 している。
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