東京理科大学

理学部第二部物理学科・大学院理学研究科

永田研究室

研究内容

はじめに

反物質と物質が出会うときにどのような反応をするか(消滅するか、反発するか、引っ付くか、分解されるか等)は、興味深い事柄です。 反物質は最終的に対消滅によって、例えば電子の反粒子である陽電子はガンマ線に、反陽子や反中性子は高速パイ中間子に変換されますが、 消滅してしまってはあまり面白くないかもしれません。むしろ対消滅に至る前の物理過程が重要であるとも考えられます。 反粒子を含む物質、あるいは反原子は様々に考えられますが、そのひとつにポジトロニウム原子があります。 これは電子と陽電子が水素原子のように束縛した状態の原子です。ポジトロニウム原子が物質にどのように作用するかを重点的に研究しています。 また、周期磁性体を用いた原子の量子状態の制御と、その応用研究を進めています。


ポジトロニウムビーム実験

ポジトロニウムビーム実験

ポジトロニウムは電子とその反粒子である陽電子で構成される原子です.ポジトロニウムは寿命を持ち,自己消滅します.ポジトロニウムビームを用いてそのユニークな性質を実験的に研究しています.長嶋研との共同研究です.

Nat. commun. 17, 1159 (2026)
静的な周期磁場による原子の量子状態の制御

静的な周期磁場による原子の量子状態の制御

静的な周期場中を通過する原子は,その重心系において時間的に変動する場を感じます.この振動場は電磁波と似たような作用を原子にもたらし,原子の量子状態の制御を可能にします.本研究室では特に周期磁場に着目して研究を進めています..

Phys. Rev. Lett. 124, 173202 (2020)

メンバー

論文(2023以降)