応用力学研究室へようこそ

この研究室では,弾性体を伝わる波(弾性波)の数理の問題を一貫して研究してきました.
弾性波の理論は,地震学や地震工学,資源探査,材料の非破壊検査の基礎理論を与えます.
研究の歴史は古く,内外に数多くの優れた著作が遺産として残されています.
その一方で,計算機技術の進展と応用数学的な方法論の周辺分野への広がりが,弾性波動の基礎的な研究に多くのチャンスも与えるようになってきました.
こうした背景の中で,研究室の成果は,基礎的研究として,国内にのみ情報発信が止まってはならず,世界に向けなければならないと思っています.
弾性波の数理の研究についての情報発信(国際journalにfull-paperで)が研究室の目標です.
研究室での弾性波の数理の研究について,どのように歴史的な問題を感じ取りまた研究を行ってきたかについての概略は最近東京理科大の科学教養誌 「科学フォーラム」2015.3の記事に書かせていただいています.
機会があればご覧ください.

今取り組んでいる課題は散乱逆解析です.
物体に波を照射し,生じる散乱波から散乱体の存在領域やその性状を推定するというものです.
近接場方程式に中心的な役割をもたせ,不均質領域の性状の再構成にチャレンジしようと考えています.

また,き裂面の接触を考慮した散乱解析にも取り組んでいます.
波動分野・振動分野それぞれの分野で用いられている解析手法を統合し,複雑な非線形散乱のメカニズム解明にチャレンジしようと考えています.

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