研究室について
患者に優しい製剤の開発
Development of the Patient Friendly Formulations
医療の現場では、市販の医薬品には含有されていない成分を含有する製剤を独自に調製する「院内製剤(臨床製剤)」が数多く調製されています。しかし、物理化学的、生物薬剤学的なエビデンスを有する製剤を医療機関内で開発するのは困難な状況にあります。また、近年は「医師主導の治験」に対応した院内製剤調製が求められていますが、こうした研究を行える医療機関には限界があります。
本研究室では開発が強く求められる領域に焦点を当て、エビデンスレベルの高い製剤を医療機関内で調製可能な製剤として発信し、医療機関との共同研究による臨床応用、そして実際の製剤としての市販化を目指すための基礎研究を行っています。

研究室概要
医療デザイン学(臨床製剤設計学)研究室(花輪研究室)
“患者に優しい製剤”の開発
ハイドロゲル, 口腔用スプレー剤・フィルム剤、苦味のマスキングを考慮した製剤設計分子製剤学に関する研究
難溶性薬物の可溶化に関する研究医薬品デバイスに関する研究
医薬品とデバイス間の相互作用に関する研究,医薬品デバイスに関する研究
研究室メンバー
教授 花輪 剛久
専門分野:医療薬学・製剤工学・臨床製剤学
学位:薬学博士講師 河野 弥生
専門分野:製剤学・薬剤学・医療薬学
学位:博士(薬学)秘書 岩長 かおる
Master and Bachelor
客員研究員 | 成島 香里、松村 学、小田 馨、Viorica Patrulea、遠藤 愛樹、廣瀬 香織 |
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D3 | Nguyen Ngoc Sao Mai |
M2 | 村田 大貴、中西 泰規、成田 壮秀、星﨑 萌 |
M1 | 仲居 莉子、野村 和矢、花村 優喜乃、三ツ谷 健吾 |
B6 | 石川 葉月、清水 里穂、寺嶋 諒、原澤 春花、古内 愛梨、山崎 萌絵 |
B5 | 石綿 清貴、岩見 千夏、西條 文緒、鑓水 周 |
B4 | 片山 美奈、木村 恵理、日塔 理恵子、山本 直斗、吉河 美季 |
研究テーマ
学年 | 氏名 | 研究テーマ |
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D3 | Nguyen Ngoc Sao Mai | 創傷治癒を目的としたクルクミン含有外用剤の開発 |
M2 | 中西 泰規 | 造影剤含有製剤の調製と評価 |
成田 壮秀 | 創傷治癒を目的としたクルクミン含有外用剤の開発 | |
村田大貴 | 温度応答性ゲルに関する研究 | |
星﨑 萌 | ポロキサマーを用いた温度応答性製剤の調製と評価 | |
M1 | 仲居 莉子 | クルクミン含有創傷治療用製剤の開発 |
花村 優喜乃 | ポリイオンコンプレックスによるナノゲルの調製と評価 | |
野村 和矢 | 多孔性担体を用いた難溶性医薬品の可溶化 | |
B6 | 石川 葉月 | 薬物含有ハイドロゲルに関する研究 |
清水 里穂 | 共融混合物を用いた製剤研究 | |
寺嶋 諒 | クルクミン含有創傷治療用製剤の調製と評価 | |
原澤 春花 | 蛍光剤を含有したミニゼリーの調製と評価 | |
古内 愛梨 | 混合粉砕による固体分散体を用いた製剤研究 | |
山崎 萌絵 | 湿式粉砕による難水溶性薬物の分散安定性の向上に関する研究 | |
B5 | 石綿 清貴 | セレコキシブのフローライトによる可溶化 |
岩見 千夏 | 植物由来水溶性高分子の口腔用製剤への応用 | |
西條 文緒 | 創傷治癒製剤のユーザビリティの調査 | |
鑓水 周 | コンドロイチン硫酸と他の水溶性高分子との相互作用 | |
B4 | 片山 美奈 | 水溶性高分子とムチンとの相互作用 |
木村 恵理 | ナプロキセンとニコチンアミド、ニンテダニブの可溶化 | |
日塔 理恵子 | 電子線照射による機能性ハイドロゲルの調製と評価 | |
山本 直斗 | コンドロイチン硫酸の薬物担体への応用 | |
吉河 美季 | 熱応答性高分子の薬物担体への応用 |