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ファイルシステムとは
ファイルシステムとはパソコンやスマートフォン上で画像や音楽などのファイルを保存したり、利用するために使っているのがファイルシステムというソフトウェア(OSの機能)です。
ファイルシステムはコンピュータ上にファイルを格納、抽出するための仕組みを備えています。実際にはハードディスクやSSDといった記憶媒体にデータを書き込み、読み出しを行う機能とも言えます。
また、そのデータの一塊の単位をファイルと呼んでいるのです。また、ファイルシステムではファイルを扱うためのインターフェースを備えています。人間が可視的にファイルをイメージできるようになっているWindowsのフォルダとファイルを想像してみてください。
どのように利用する?
ファイルシステムは、コンピュータ上にファイルを作成、保存する機能です。ファイルの圧縮や暗号化で、付加価値を付けることもあります。複数のユーザや拠点で情報をやり取りするのに必須の機能といえるでしょう。
メールに添付するためのファイルの保存や、フォルダやファイルの共有機能で情報共有をするのに必ず必要です。またファイルにインデックスを付けて、ファイルを探しやすくしているのもファイルシステムによるものです。
ファイルシステムのITシステムでの利用事例
例えば業務に必要な顧客管理、売上管理、商品管理などをEXCELファイルで行っている場合には、複数ユーザや他拠点のユーザともファイルが共有できる必要があります。その実現に使われているのが、ファイルシステム上の共有機能です。
またファイルの共有の進化系といわれているのが、GoogleDrive、OneDrive、Dropboxなどのクラウドストレージサービスです。クラウド環境を利用し、インターネットを介してファイルのやり取りができるサービスです。ファイルシステムをさらに便利にしたサービスといえます。
データベースとは
ITシステムにおいて、データを格納(保存)、抽出(検索)するためのソフトウェアです。いうなればITシステムにおけるデータ(情報)を格納する器だと考えてください。ITシステムの開発において、ほぼ必須なのがデータベースです。表立ってユーザの利用するところからは見えないことが多いですが、ITシステムを裏側から支える重要な役割を果たしています。
企業、業種、部署等によりデータはそれぞれ形が違います。例えば会社の資産であるパソコンの情報ならば、型式、シリアルナンバー、管理番号、利用者・・・etcといった情報が管理の対象項目となるでしょう。
各種の情報に合わせて、データを格納、抽出といったように扱えるのがデータベースです。ITシステムにおいて、一時的または長期的にデータの保存が発生する場合は、ほぼ間違いなく、そのシステムにはデータベースが使われています。
例えば、各種システムのログインのためのユーザIDとパスワードの管理を思い浮かべると、多数のユーザのIDとパスワードを管理する必要があり、さらにはセキュリティのために一定期間でパスワードの変更をさせるような場合、頻繁にデータの抽出、格納が行われるためデータベースを利用するのです。
データベースの種類
RDB
一般的にデータベースという場合は、このRDB(Relational DataBase)を指します。項目の定義を持ち、複数のレコードを登録することで表のようなイメージで表現されることも多いです。
また、データのフォーマットであるテーブルやその項目について、他のテーブルと関係性を持ったデータの格納を行うのも特徴です。例えば受注伝票と商品ごとの明細の間で伝票番号は共通するといった形です。また、その情報の抽出、格納に使用する命令文をSQLと呼びます。
XMLDB
データをタグでくくった階層構造で保存するフォーマットXML。このXMLを用いたデータをそのまま格納して、情報抽出が可能にしたデータベースをXMLDBといいます。データのフォーマットを定義する必要がないなど柔軟な使用が可能なのが特徴です。
NoSqlDB
RDB以外のDBを示すNotOnlySQLの略称です。XMLDBもNoSqlDBに含まれます。定義が不要で柔軟な利用が可能なことを特徴としており、特定の利用方法下ではRDBよりも高いパフォーマンスを発揮する場合もあります。
データベースのITシステムでの利用事例
ITシステムにおいて、何らかの情報=データを頻繁に保存、抽出する必要がある場合は、ほぼ間違いなくシステムの裏側にはデータベースが利用されています。顧客管理システム、会計システム、在庫管理システム・・・あらゆる業務システムに使われているといっても過言ではありません。
また、ライセンスフリーなデータベースが実用可能なレベルで配布されており、パッケージ製品等にバンドルされていることも増えています。