研究室概要

 阪田研究室では、電気電子情報工学技術、特に信号や画像の計測・解析および制御工学技術を駆使して、医療機器・福祉機器・農業機械・食品機械の研究開発を進めています。研究領域としては、医療福祉班と農業食品班に分かれますが、基本的に1人1テーマが割り当てられて単独で研究を行います。大半の研究テーマは将来的な実用化を念頭に置いたもので、民間企業や公的研究機関、他大学、医療機関等との共同研究にも積極的に取り組んでいます。

 


指導教員メッセージ

CEO

 阪田研究室では学生の自主性を極めて重視しています。ここで言う自主性とは、目標に対して自分が「何を」「どれだけ」「どのような順番で」「いつまでに」やるということを自身でちゃんと考えるという姿勢のことです。所属メンバーがそれぞれ異なるテーマで個人で取り組んでいる以上、他人に流されていればなんとかなるということはありません。自分の意志で能動的に行動しなければ卒業・修了は不可能です。これは卒業後に就職してからも大切な姿勢です。学生時代にしっかりと身につけましょう。
 それから、阪田研では所属メンバーに必ず共通した課題に取り組んでもらいます。課題と言っても、特定の手作業などではありません。自身の研究に必ず1つ以上のオリジナルアイディア(指導教員から指示されていない工夫)を盛り込むことを必須としています。そのためには、アイディアを「思いつく」という経験をする必要があります。きっかけは人それぞれなので、いつどのようなタイミングでメンバーの頭にアイディアが浮かぶのかは私にもわかりません。それでも、「思いつく」という現象を努力によって引き起こしてもらいます。これは日々の訓練によって結構できるようになるものです。きれいな言い回しをするならば、「発想力の向上」とでも言いましょうか。ある意味、個々の研究テーマの具体的な目標達成よりも、そのような力の養成の方が、大学教育としては重要なのかとも考えています。

「工学部ってどんなとこ?」と思っている少年少女の皆さんへ:
 「理学と工学の違いは何ですか?」と聞かれたとき、どのように答えますか?よく耳にするのが次のような言い回し。「理学とは自然界の原理や法則の解明を目指す学問で、工学はそれらを利用する技術を考える学問である」とかなんとか。言い回しに多少のバリエーションはあるものの、概ね似たような回答が返ってくることが多いと思います。しかし、私の考えはこれとはやや異なります。
 私の認識では、理学も工学も、どちらも「探求」という面では同じです。そして、両者の最大の違いは「知性と心を持った"人間"の存在」を念頭に置くかどうかにあると考えます。理学では、人間が宇宙に存在しているか否かに関係なく、普遍的にそこにある「自然法則」や「自然の原理」を探求します。生物学に関しても、人間を生物の一種としてとらえているので「知性と心を持った"人間"の存在」という概念はあてはまりませんね。
 それに対して工学では、宇宙に他の生物とは異なる"人類"が存在していることを前提として、その“知性と心を持った人類”が幸福に生きていくために有意義な「方法」を探求します。この「方法」には、機械や物質材料の作り方や利用法、物事や情報の捉え方や利用・加工法、自然法則や自然の原理の活用法、等々、いわゆる「工夫」や「やり方」というカテゴリに属するものすべてが含まれます。工学は「やり方」を探求する学問なので、○○工学という学問分野がたくさん存在します。そして、あくまでも人間が実施する「やり方」は常に「宇宙の神が作った唯一の正解」ということではありませんので、「もっと良いやり方」が無限に存在します。つまり、その探求に終わりがないのです。どうですか?わくわくしてくるでしょう?
 わくわくする方は、ぜひ工学部へ進学してみてください。