生物工学実験IV(三浦・山登担当のうちの山登分担分)
(Bioinformatics and Computational Structure Biology)
3年 必修 後期 2単位 三浦・山登担当
【目標】ゲノムプロジェクトが進行している。生物の設計図である
遺伝子情報が蓄積しつつある。その情報をいかに解析して利用するかが問題と
なっている。本実習でその一端に触れる。またコンピュータ通信網を利用して
有用な科学情報を求める方法も体験する。
さらにゲノム解析のお陰で、タンパク質の一次構造が明らかになりつつある。
しかしタンパク質は立体構造に折りたたまってその重要な機能を果たす。生命
現象を普遍的な基本原理から理解するためにも、タンパク質一次構造から立体
構造の予測法や立体構造解析およびその動態の解析が不可欠である。本実習で
は、コンピュータを使用して、これらの研究アプローチを経験する。
【教科書】テキスト配布
【履修上の注意】
【成績評価方法】出欠・レポート・実験への取り組み方・最終試験の成績を評価に取りいれる。
【授業計画】
- ガイダンス,インターネットによるデータ検索、処理
[実習の心構えと注意点の説明,実習の予定と各項目の簡単な説明]
[データベース検索,核酸塩基配列及び
タンパク質アミノ酸配列の解析]
- 組換えタンパク質の発現と精製
[大腸菌での発現,タグを利用したアフィニティーカラム精製,SDS-PAGE,活性測定]
[電気泳動の写真はこちら]
- タンパク質の結晶化と構造解析
[結晶作製,X線結晶構造解析の実際]
- 分子設計(計算法)
[Discovery Studio操作法など]
- タンパク質の再構成実験
[生化学実験,Native PAGEなど]
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