自然に学び、
未来の医薬へ。

海洋・植物をはじめとする天然資源に潜む化学の力を解き明かし、
次世代の医薬シーズを探索しています。

Exploring Nature to Inspire Tomorrow's Medicines
through Natural Products Chemistry

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TUS 3rd Year Students (YP・YM) Only

2027年度 卒業研究配属 説明会開催のお知らせ

本学 薬学科(YP)・生命創薬科学科(YM)の3年生を対象に、安元研究室(天然物化学研究室)の2027年度卒業研究配属に向けた説明会を開催いたします。
研究室の雰囲気や研究内容、学生生活についてお話しします。説明会への参加・見学希望の方は、以下の申し込みフォーム(Microsoft Forms)よりご登録ください。
※対象は本学薬学部3年生(YP・YM)のみです。
個別の説明会には対応しておりません。日程がどうしても合わない場合は、メールにてご相談ください。

Formsで申し込む ※回答目安時間:約1分
Forms QR QRコードで申込
News
2026.07.28
Event
【オープンキャンパス】8/9(日)開催の薬学部オープンキャンパスにて、「研究室紹介」として野口研究室(感染分子標的学)と合同で出展します。詳細は理科大のお知らせおよび申し込みページをご覧ください。
2026.07.27
Info
ホームページをリニューアルしました。研究内容・業績ページの拡充、メンバーコメントの追加などを行っています。
2026.07.02
Event
【本学 薬学部3年生(YP・YM)対象】2027年度 卒業研究配属説明会・研究室見学の申し込み受付を開始しました。詳細はページ上部の特設バナーまたは登録フォームよりご確認ください。
2026.03.31
Event
ラボのみんなで研究室旅行へ行きました(大阪)。 Instagram
2026.03.18
Event
2025年度学位記・修了証書授与式が執り行われました。ご卒業おめでとうございます!
2026.03.05
Event
追いコンを行いました。皆で楽しいひとときを過ごしました。 Instagram
2026.03.04
Event
新配属生の手技練習が始まりました。
2026.02.16
Award
修士2年の渡邊さんが修士論文発表会で優秀賞を受賞しました。おめでとうございます!
2026.02.16
Event
修士論文発表会が無事終了しました。とても良い発表ができました。
2026.02.10
Event
生命創薬科学科卒研発表会が行われました。よく頑張りました。
Message
准教授 安元加奈未

准教授  安元 加奈未
博士(薬学)

東京理科大学 薬学部 天然物化学研究室


私たちの研究室では、自然界に存在する植物や微生物などの天然資源から、新しい医薬品の種(シード)となる物質を探し出す研究を行っています。 長い時間をかけて進化してきた天然化合物の多様性は、現代の化学合成技術でも模倣しきれない可能性を秘めています。


特に現在は、顧みられない熱帯病(NTDs)の一つである「リーシュマニア症」、特に皮膚型リーシュマニア症に対する治療薬の探索に力を入れています。 世界中で多くの人々が苦しむ病気に対して、天然物化学の力で貢献することを目指しています。

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Research

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学生の皆さんへ

現在当研究室では一緒に研究に取り組む学生を募集しています。
未知の化合物を見つけ出す喜びや、構造決定の楽しさ、
創薬研究の醍醐味を共有しましょう。

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Research

OUR RESEARCH

研究テーマの概要

天然物化学の手法を軸に、海洋生物熱帯薬用植物という2つのリソースから
多様な生理活性天然物を探索しています。

SOURCE 1

海洋生物

Marine Organisms

沖縄をはじめとする熱帯・亜熱帯の海洋環境は、生物多様性において世界でも指折りの豊かさを誇ります。固着性・低移動性の海洋生物(海綿・珊瑚など)は、化学的防御機構として複雑でユニークな生理活性物質を産生してきました。こうした海洋天然物は陸上生物では見られない骨格を持つ化合物を多く含み、新規医薬品シーズとして世界的に注目されています。

なぜ海洋生物なのか

化学的防御が生んだ多様な骨格
逃走できない海洋生物は、天敵・競合生物への対抗手段として高度な化学防御を発達させてきた。その結果、合成化学では容易に到達できない複雑な三次元骨格を持つ化合物が豊富に産出される。
沖縄という研究フィールドの強み
国内有数の生物多様性を誇る亜熱帯・沖縄の海域は、ユニークな二次代謝産物を産生する生物の宝庫です。地の利を活かした採集・研究が可能な環境にあります。
主な研究対象:
海綿動物(Theonella属・Petrosaspongia属ほか)、軟珊瑚(Heteroxenia属)など

SOURCE 2

熱帯薬用植物

Tropical Medicinal Plants

薬用植物は当研究室の研究の原点です。リーシュマニア症が流行する熱帯・亜熱帯地域では、古くから植物を用いた伝統医療が人々の健康を支えてきました。こうした地域の伝統知識に科学的根拠を与え、現地で入手・利用できる植物から治療薬の種(シード)を探し出すことが、私たちの研究の出発点です。

なぜ薬用植物なのか

伝統知識と現代科学の架け橋
地域住民が代々使用してきた薬草には、科学的に未解明の活性成分が眠っています。エスノファーマコロジーの観点から植物を選定し、効率よく有望な候補を絞り込みます。
現地の人々に届く薬剤開発
高価な合成薬に頼らず、現地に自生・栽培可能な植物を基盤とすることで、リーシュマニア症が流行する途上国の患者にも手の届く治療薬の実現を目指しています。
主な調査地域:
ミャンマー、沖縄(在来薬用植物)、ペルー・ネパールほか
これらの研究はいずれも、国内外の大学・研究機関との共同研究として実施しています。

RESEARCH TARGETS

生物活性評価の対象疾患・活性

Main Target
皮膚型リーシュマニア症

顧みられない熱帯病(NTDs)の一つ。活性スクリーニングから化合物単離・構造決定まで、一貫して自研究室内で実施しています。既存薬の毒性・耐性問題に対し、天然物由来の新規治療シードを探索しています。

Antiviral
抗ウイルス活性

当研究室で単離した化合物を、ウイルス評価系を有する共同研究者に提供することで活性を探索しています。HBV、SARS-CoV-2、IHNVなどを対象としています。

Structure
新規化合物の構造決定

単離した新規化合物の構造解明を行います。各種2次元NMR(COSY・HSQC・HMBC・NOESYなど)とHR-MSで平面構造を決定し、NOESY・ECD・単結晶X線解析で相対・絶対配置まで確定します。新規骨格化合物の同定や化学分類学的考察にも取り組んでいます。

Target Diseaseリーシュマニア症とは?

リーシュマニア症は、サシチョウバエ(Sandfly)によって媒介される原虫(Leishmania属)を病原体とする人獣共通感染症です。世界保健機関(WHO)が指定する「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つであり、熱帯・亜熱帯地域を中心に世界90ヶ国以上で流行しています。

3つの主な病型

内臓型(Visceral Leishmaniasis / カラアザール)

最も重篤な病型。発熱・脾肝腫大・貧血・免疫抑制を呈し、未治療の場合の致死率はほぼ100%。主にアフリカ・南アジア・中南米で流行。

粘膜皮膚型(Mucocutaneous Leishmaniasis)

皮膚型が進行・再活性化して粘膜組織に波及。鼻・口・咽頭を破壊し、重篤な機能障害を引き起こす。中南米に多い。

皮膚型(Cutaneous Leishmaniasis) 当研究室のメインターゲット

最も患者数が多い病型。咬傷部位に皮膚潰瘍・結節を形成する。命は直接脅かさないものの、治癒後も顔・手足に深刻な瘢痕が生涯残るため、患者(特に若年層・女性)が社会的スティグマに苦しむ深刻な人道的問題がある。

既存治療薬の限界と新薬開発の必要性

現在利用可能な主な治療薬は以下の通りですが、いずれも課題を抱えています。

  • アンチモン製剤(ペントスタムなど):長年の第一選択薬。長期間の注射投与が必要で、心臓・肝臓・腎臓への毒性が強く、耐性原虫の出現も深刻。
  • アムホテリシンB(リポソーム製剤):アンチモン耐性例に有効で毒性は改善。しかし製剤コストが極めて高く、開発途上国での普及は困難。
  • ミルテホシン:唯一の経口投与薬だが、催奇形性・耐性・高コストが課題。

開発途上国の患者でも安全かつ安価に使用できる、天然資源由来の新規作用機序を持つ治療薬の創出が強く求められています。

Leishmania Parasites

Methodology天然物化学的アプローチ

当研究室では、自然界の多様な生物資源から、創薬の基盤となる新規有用天然有機化合物の探索を行っています。 生物が長い進化の過程で生み出してきた天然化合物は、人工的な合成化学では到底思いつかないような、複雑で極めてユニークな3次元構造を有しており、医薬品としての無限の可能性(創薬シーズ)を秘めています。

Natural Product Chemistry Workflow
1

サンプルの収集
Sample Collection

陸上植物(薬用植物)や沖縄などの海域から採集した海洋生物(海綿、サンゴなど)、微生物といった多様な天然資源を、主に国内フィールドワークや共同研究者との連携を通じて収集・入手します。

2

抽出
Extraction

収集した天然資源を乾燥・粉砕し、様々な極性の有機溶媒を用いて目的の化合物群を含む「粗エキス」として抽出します。

3

分離・精製
Isolation & Purification

粗エキスには数千〜数万種類もの化合物が複雑に混ざり合っています。これを各種シリカゲルカラムクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などを段階的に用い、活性を指標にしながら最終的に単一の化合物まで精製・単離します。

4

単離精製化合物
Purified Compounds

段階的な精製プロセスを経て、純度の極めて高い単一の化合物群(天然物ライブラリー)が得られます。これが次の構造解析や活性試験の直接の対象となります。

5

構造決定
Structure Determination

単離した未知の化合物の平面・立体化学構造を決定するため、最先端の分析機器(高分解能質量分析計 (HR-MS) や、各種二次元NMRスペクトル (COSY, HSQC, HMBC, NOESY 等)、単結晶X線構造解析)を駆使して構造を解明します。

6

有用物質の発見・創薬
Discovering Useful Compounds

得られた新規化合物について、リーシュマニア症に対する生物活性試験は自研究室で一貫して実施します。抗ウイルス活性など他の評価は、専門の評価系を持つ共同研究者との連携で展開します。いずれも新規医薬品シーズの発見を目指します。

Members

Faculty

Students

薬学研究科 (Graduate School)

  • 博士課程 1年 (D1) 1名
  • 修士課程 2年 (M2) 3名
  • 修士課程 1年 (M1) 2名

生命創薬科学科 (Dept. of Medicinal and Life Sciences)

  • 学部 4年 (B4) 2名

薬学科 (Dept. of Pharmacy)

  • 学部 6年 (B6) 3名
  • 学部 5年 (B5) 3名
  • 学部 4年 (B4) 3名

LAB MASCOT

ラボマスコット

ラボマスコット

リーシュマニア原虫がバレーボールをしているラボのマスコットキャラクターです。ラボメンバーが手描きで制作してくれました。研究テーマである「リーシュマニア症」と、学生たちのバレーボールチームを掛け合わせたデザイン。シールにして配属学生へのプレゼントにも活用しています。

MEMBERS' VOICE

メンバーからのメッセージ

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D1メンバー
D1 博士課程 1年
研究テーマ

天然物化学研究(色々やってます)

楽しい時

化合物を綺麗に単離し、面白い化学構造の化合物が得られたとき

後輩へのメッセージ

やる気、体力のある人が頑張れる環境は整っているので、そういった方は是非来てください!

B4メンバー
B4 薬学科 4年
研究テーマ

ヒガンバナ科植物の葉の成分研究

楽しい時

TLCで見たかったスポットが確認できたとき、初めての実験操作を一人でできたとき!自分の予測が実験結果と一致したときは嬉しかったです。

後輩へのメッセージ

優しく丁寧に教えてくださる先生や先輩方がいます。配属前に一通りの実験手技を学ぶ機会があり、安心してスタートできます。研究にも学生生活にも充実して取り組める、温かい雰囲気の研究室です。ぜひ一度来てみてください!

B5メンバー
B5 薬学科 5年
研究テーマ

マメ科植物の心材の成分研究

楽しい時

条件検討を繰り返し、目的通りに分画・分取できた際。NMR問題会で難しい問題が少しずつ解けるようになるのも嬉しいです。

後輩へのメッセージ

先生や先輩方との距離が近く、気軽に相談できます。研究室旅行などのイベントも充実していて、ぜひ一緒に楽しい研究生活を送りましょう!

B5メンバー
B5 薬学科 5年
研究テーマ

地衣類の成分研究

楽しい時

NMR測定で綺麗なスペクトルが得られた時。エバポレーター作業の合間にメンバーと交流する時間も楽しみの一つです。

後輩へのメッセージ

研究で困った時には先輩方が気軽に声をかけてくださる、相談しやすい雰囲気の研究室です。互いに助け合いながら安心して充実した研究生活を送ることができます。ぜひ一緒に研究しましょう!

M2メンバー
M2 薬学研究科 修士2年
研究テーマ

ショウガ科植物の根茎の成分研究を行っています。

楽しい時

自分が建てたプランと実験結果が噛み合った時と、メンバーとの有意義な時間を過ごす時

後輩へのメッセージ

先生や先輩方に相談しやすく、メンバー同士とも交流しながら研究を進められる温かい雰囲気の研究室です。研究は大変なこともありますが、その分やりがいや成長を実感できます。ぜひ積極的に挑戦し、充実した研究生活を送ってください!

M1メンバー
M1 薬学研究科 修士1年
研究テーマ

ナス科植物の葉の成分研究をしています。

楽しい時

TLCでスポットがきれいに出た時、構造解析が終わった時。

後輩へのメッセージ

笑顔の絶えない研究室です。みんなが同じような実験をしているので困ったときはだれにでも聞くことができます。先輩たちと相談しながら実験を進めていくのはとても楽しいです。研究室で待ってます。

B5メンバー
B5 薬学科 5年
研究テーマ

ミカン科植物の成分研究をしています。

楽しい時

実験過程で結晶ができた時。先輩方とご飯やイベントなどに参加でき、楽しく研究生活を送れます!

後輩へのメッセージ

イベントやご飯など様々な交流があり楽しく研究仲間と過ごすことができます!

Join Us

天然物化学研究室では、配属を希望する学生を歓迎しています。
「どんな研究をするの?」「自分に向いてる?」と感じたら、まずは説明会や見学へどうぞ。

研究室で身につくこと

  • NMR・MS による有機化合物の構造決定
  • 物質を化学的に捉える視点と思考力
  • HPLC・カラムによる化合物単離・精製
  • 生物活性評価(抗寄生虫活性・細胞増殖抑制活性)
  • プレゼンテーション能力(日本語・英語)

こんな学生と一緒に研究したい

  • 自分が扱うサンプルに愛着と責任感を持ち、その成分のエキスパートになる心意気がある
  • 研究に対する旺盛な好奇心がある
  • データや結果に対して誠実に向き合える
  • 疑問を持ち、自分から質問できる
  • 仲間を尊重し、協力して研究生活を送れる

配属時点で専門知識が備わっている必要はありません。大切なのは、知識・技術を着実に身につけていくための自己研鑽を続けられることです。

配属までの流れ (TUS 薬・生命創薬 3年生)

  1. HP・Galleryで研究室の雰囲気を確認
  2. 説明会に参加(例年 秋〜冬学期)
  3. 志望理由書を提出
  4. 教員との面談を経て配属決定
  5. 配属後:基礎手技の練習からスタート

※説明会の日程が合わない場合はメールでご相談ください。

CONTACT

見学・問い合わせ

説明会は例年 秋〜冬学期に開催。
開催時期はページ上部のバナーでご確認ください。
日程が合わない場合やご不明な点はメールへどうぞ。

説明会の申し込みはこちら メールで問い合わせる
Movie

模擬講義:薬用植物学 マオウについて

薬用植物園紹介動画 (Introduction of Medicinal Plant Garden)

Contact

研究内容に関するご質問や、研究室見学希望などは
下記よりお問い合わせください。

Tokyo University of Science

薬学部 薬学科
安元研究室

〒125-8585 東京都葛飾区新宿6-3-1

yasumotolab.tus[at]gmail.com
※[at]は@と読み替えてください

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