海洋・植物をはじめとする天然資源に潜む化学の力を解き明かし、
次世代の医薬シーズを探索しています。
Exploring Nature to Inspire
Tomorrow's
Medicines
through Natural Products Chemistry
本学 薬学科(YP)・生命創薬科学科(YM)の3年生を対象に、安元研究室(天然物化学研究室)の2027年度卒業研究配属に向けた説明会を開催いたします。
研究室の雰囲気や研究内容、学生生活についてお話しします。説明会への参加・見学希望の方は、以下の申し込みフォーム(Microsoft Forms)よりご登録ください。
※対象は本学薬学部3年生(YP・YM)のみです。
個別の説明会には対応しておりません。日程がどうしても合わない場合は、メールにてご相談ください。
QRコードで申込
東京理科大学 薬学部 天然物化学研究室
私たちの研究室では、自然界に存在する植物や微生物などの天然資源から、新しい医薬品の種(シード)となる物質を探し出す研究を行っています。 長い時間をかけて進化してきた天然化合物の多様性は、現代の化学合成技術でも模倣しきれない可能性を秘めています。
特に現在は、顧みられない熱帯病(NTDs)の一つである「リーシュマニア症」、特に皮膚型リーシュマニア症に対する治療薬の探索に力を入れています。 世界中で多くの人々が苦しむ病気に対して、天然物化学の力で貢献することを目指しています。
OUR RESEARCH
天然物化学の手法を軸に、海洋生物と熱帯薬用植物という2つのリソースから
多様な生理活性天然物を探索しています。
RESEARCH TARGETS
顧みられない熱帯病(NTDs)の一つ。活性スクリーニングから化合物単離・構造決定まで、一貫して自研究室内で実施しています。既存薬の毒性・耐性問題に対し、天然物由来の新規治療シードを探索しています。
当研究室で単離した化合物を、ウイルス評価系を有する共同研究者に提供することで活性を探索しています。HBV、SARS-CoV-2、IHNVなどを対象としています。
単離した新規化合物の構造解明を行います。各種2次元NMR(COSY・HSQC・HMBC・NOESYなど)とHR-MSで平面構造を決定し、NOESY・ECD・単結晶X線解析で相対・絶対配置まで確定します。新規骨格化合物の同定や化学分類学的考察にも取り組んでいます。
リーシュマニア症は、サシチョウバエ(Sandfly)によって媒介される原虫(Leishmania属)を病原体とする人獣共通感染症です。世界保健機関(WHO)が指定する「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つであり、熱帯・亜熱帯地域を中心に世界90ヶ国以上で流行しています。
内臓型(Visceral Leishmaniasis / カラアザール)
最も重篤な病型。発熱・脾肝腫大・貧血・免疫抑制を呈し、未治療の場合の致死率はほぼ100%。主にアフリカ・南アジア・中南米で流行。
粘膜皮膚型(Mucocutaneous Leishmaniasis)
皮膚型が進行・再活性化して粘膜組織に波及。鼻・口・咽頭を破壊し、重篤な機能障害を引き起こす。中南米に多い。
皮膚型(Cutaneous Leishmaniasis) 当研究室のメインターゲット
最も患者数が多い病型。咬傷部位に皮膚潰瘍・結節を形成する。命は直接脅かさないものの、治癒後も顔・手足に深刻な瘢痕が生涯残るため、患者(特に若年層・女性)が社会的スティグマに苦しむ深刻な人道的問題がある。
現在利用可能な主な治療薬は以下の通りですが、いずれも課題を抱えています。
開発途上国の患者でも安全かつ安価に使用できる、天然資源由来の新規作用機序を持つ治療薬の創出が強く求められています。
当研究室では、自然界の多様な生物資源から、創薬の基盤となる新規有用天然有機化合物の探索を行っています。 生物が長い進化の過程で生み出してきた天然化合物は、人工的な合成化学では到底思いつかないような、複雑で極めてユニークな3次元構造を有しており、医薬品としての無限の可能性(創薬シーズ)を秘めています。
陸上植物(薬用植物)や沖縄などの海域から採集した海洋生物(海綿、サンゴなど)、微生物といった多様な天然資源を、主に国内フィールドワークや共同研究者との連携を通じて収集・入手します。
収集した天然資源を乾燥・粉砕し、様々な極性の有機溶媒を用いて目的の化合物群を含む「粗エキス」として抽出します。
粗エキスには数千〜数万種類もの化合物が複雑に混ざり合っています。これを各種シリカゲルカラムクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などを段階的に用い、活性を指標にしながら最終的に単一の化合物まで精製・単離します。
段階的な精製プロセスを経て、純度の極めて高い単一の化合物群(天然物ライブラリー)が得られます。これが次の構造解析や活性試験の直接の対象となります。
単離した未知の化合物の平面・立体化学構造を決定するため、最先端の分析機器(高分解能質量分析計 (HR-MS) や、各種二次元NMRスペクトル (COSY, HSQC, HMBC, NOESY 等)、単結晶X線構造解析)を駆使して構造を解明します。
得られた新規化合物について、リーシュマニア症に対する生物活性試験は自研究室で一貫して実施します。抗ウイルス活性など他の評価は、専門の評価系を持つ共同研究者との連携で展開します。いずれも新規医薬品シーズの発見を目指します。
LAB MASCOT
リーシュマニア原虫がバレーボールをしているラボのマスコットキャラクターです。ラボメンバーが手描きで制作してくれました。研究テーマである「リーシュマニア症」と、学生たちのバレーボールチームを掛け合わせたデザイン。シールにして配属学生へのプレゼントにも活用しています。
MEMBERS' VOICE
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天然物化学研究室では、配属を希望する学生を歓迎しています。
「どんな研究をするの?」「自分に向いてる?」と感じたら、まずは説明会や見学へどうぞ。
配属時点で専門知識が備わっている必要はありません。大切なのは、知識・技術を着実に身につけていくための自己研鑽を続けられることです。
※説明会の日程が合わない場合はメールでご相談ください。
模擬講義:薬用植物学 マオウについて
薬用植物園紹介動画 (Introduction of Medicinal Plant Garden)
研究内容に関するご質問や、研究室見学希望などは
下記よりお問い合わせください。
〒125-8585 東京都葛飾区新宿6-3-1
yasumotolab.tus[at]gmail.com
※[at]は@と読み替えてください