東京理科大学 理学部第二部 物理学科・理学研究科 物理学専攻

永田研究室

 


理学部第二部物理学科 長嶋研究室と共同で研究を行っています。

陽電子・ポジトロニウム

反物質が物質とどのように相互作用をするのかは、非常に基本的かつ重要な課題です。
反物質が物質と出会うと対消滅によりγ線や荷電粒子等に変換されます。
しかし対消滅するといっても、それに至る道程は様々で、物質と相互作用をしながら、最終的に対消滅することになります。

陽電子は電子の反粒子です。 陽電子は電子と出会うと対消滅によりγ線を放出しますが、すぐに対消滅するとは限りません。
例えば、水素原子において電子と陽子が結合しているのと同様に、陽電子と電子が結合したポジトロニウム原子が存在し、ある程度の寿命を持ちます。
ポジトロニウムが物質とどのように相互作用をするのかを少しずつ明らかにしています。

運動誘起共鳴・コヒーレント共鳴励起

周期的な静電場や静磁場を通過する原子は、その重心系で振動電場、振動磁場を受けます。
振動周波数は周期場の周期長と原子の速さで決まり、f=v/aとなります。
この周波数と原子の遷移周波数が一致すると共鳴遷移を起こします。
運動誘起共鳴を様々な原子系(水素原子、Srイオン、ポジトロニウム)に適用して原理実証を行っていきます。

ミュオン

東海村のJ-Parcにおいて加速器実験を行っています。 昨年度より正ミュオンビーム実験を行っています。