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研究室からの風景





マスト細胞・好塩基球の特異的遺伝子発現

マスト細胞と好塩基球は、IgE抗体に対する受容体(FcεRI)を発現しており、アレルギー原因物質(アレルゲン)の結合により活性化し、アレルギー反応を引き起こします。
このような特定の白血球でのみ遺伝子発現が引き起こされる仕組みとして、下図に示すように造血系細胞に特異的な転写調節因子同士の協調的作用や(Inage, E. J. Immunol. 2014)、抑制作用を持つ共役因子の働きなど(Maeda, K. Blood 2006)を見出してきました。

マスト細胞は、IgE抗体以外にも幹細胞増殖因子(SCF)やIL-33、アナフィラトキシンやATPなど様々な分子に対し、受容体を介して応答し活性化します。私たちはこれら受容体や関連分子の特異的遺伝子発現機構を解析すると共に、アレルギー反応制御法の探索を行っています(Baba, Y. J. Biol. Chem. 2012; Maeda, K. J. Immunol. 2010; Oda, Y. Sci. Rep. 2018)。



樹状細胞の遺伝子発現調節

樹状細胞は、病原体侵入に素早く応答してサイトカインやケモカインを産生することにより自然免疫に関わると同時に、代表的な抗原提示細胞として侵入した異物の情報をT細胞に提示しエフェクター化を促すことによって獲得免疫の方向性を制御する役割を担っています。

私たちはこれまで、樹状細胞の抗原提示機能を司るMHC class II分子や、代表的な共刺激分子であるCD80、CD86の発現制御機構を解析してきました(Kitamura, N. J. Allergy Clin. Immunol. 2012; Kanada, S. Blood 2011)。図に示す通り、転写調節因子であるPU.1が共役因子CIITAの発現を介して間接的にMHC class IIの発現を規定していることや、CD80、CD86遺伝子に対する転写活性化機構の詳細を明らかにしています。PU.1はTh2やTfhの分化誘導に関わる共刺激分子OX40Lの遺伝子発現にも関与していることや(Yashiro, T. Sci. Rep. 2016)、パートナー分子IRF4の遺伝子にも作用して樹状細胞マーカー分子でもあるCD11cの発現を引き起こしていること(Yashiro, T. Int. Immunol. 2017)、核内受容体型転写因子NR4A3の発現を介して樹状細胞の分化や活性化に関わっていることなどを見出しており(Nagaoka, M. J. Immunol. 2017)、引き続き樹状細胞の機能制御に重要な分子について発現制御機構を解析しています。
さらに、自己免疫疾患や移植時の拒絶反応に関わる樹状細胞機能を制御する技術開発に向け、学内外の共同研究も行っています。

MHC分子発現制御

T細胞への抗原提示はMHC分子を介して抗原由来ペプチドがT細胞受容体へ提示されることによって行われます。全ての有核細胞が発現し得るMHC class Iとは対照的にMHC class II発現はプロフェッショナル抗原提示細胞を中心に、特定の細胞に限定されます。MHC class IIの発現には転写共役因子CIITAの働きが必須であり、CIITAの遺伝子発現は少なくとも3つのプロモーターが細胞種や活性化状態によって使い分けられています。以下のように、これらのプロモーターの制御機構について解析を行っています。


















Chiharu Nishiyama Laboratory
Department of Biological Science and Technology
Faculty of Advanced Engineering
Tokyo University of Science











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