IL-17と新規IL-17産生ヘルパーT細胞サブセット

Key words: CIARORγtEAESTIRファミリ?Act1IL-22


CIA

コラーゲン誘導関節炎(collagen-induced arthritis)のこと。関節構成成分であるⅡ型コラーゲンで動物を免疫することでT細胞/抗体依存的な関節炎を誘導でき、関節リウマチの代表的な動物モデルとして用いられている。


RORγt

RORγtは核内オーファンレセプターであり、未熟なCD4+CD8+胸腺細胞や胎児リンパ組織誘導(LTi)細胞、腸管粘膜固有層中のクチプトパッチ内のLTi様細胞に発現している。この遺伝子欠損マウスでは、リンパ節やパイエル板が欠損していることから、リンパ組織形成のオーガナイザーであると考えられている。最近、RORγtがTh17分化に重要な転写因子であることが明らかとなった。


EAE

実験的自己免疫性脳脊髄炎(experimental autoimmune encephalomyelitis)のこと。髄鞘構成タンパク質で動物を免疫することで T細胞依存的な中枢神経系の炎症や局所脱随を誘導することができることから、多発性硬化症の動物モデルとして用いられている。


STIRファミリー

IL-17Rファミリーは、細胞内領域にIL-1/Toll-like receptorファミリーのTIR(Toll/IL-1R)ドメインに相当するSEFIR(Similar expression to fibroblast growth factor/IL-17R)ドメインを有しており、これらSEFIRドメインやTIRドメインを有する分子は合わせてSTIR(SEFIR and TIR)ファミリーと呼ばれている。


Act1

Act-1はNF-kBシグナルのアダプター分子として同定された。この分子はTRAF結合モチーフとIL-17Rファミリーと同様のSEFIRドメインを有している。Act-1は、これら機能ドメインを介してIL-17RとのSEFIR-SEFIR相互作用やTRAR6のリクルートに関与し、IL-17シグナル伝達経路のアダプター分子として重要な役割を果たしていると考えられている。


IL-22

IL-10ファミリーサイトカインの1つであり、T細胞やNK細胞から産生される。IL-22は、アトピー性皮膚炎患者や乾癬患者の炎症局所で発現が亢進しており、また、Th17細胞からも産生されることが明らかとなっている。IL-22欠損マウスではIL-23依存性の皮膚炎が抑制されることから、IL-22も炎症性疾患の発症に関与していることが示唆されている。