6 まとめ
〜一連の流れをもう一度確認しよう〜
“直線電流のまわりの磁場の発見”
直線導線に電流を流すと、その周囲には磁場が発生しました。
“磁場の向きの決定”
オシロスコープで誘導起電力が発生する方向を確認して、「直線電流には、電流のまわりを回転するような磁場が生じる」ことがわかりました。
磁場の向きは、電流の向きを右ネジの進む方向とすれば右ネジが回転する方向になっています(右ネジの法則)。
さらに、より定量的な測定を行うことで、磁場の大きさBは直線導線からの距離r,電流量Iに対して比例定数を
とすれば、
であることが確かめられました。
電流が直線以外の形をしている場合には、一般に次のことが言えます。
環状電流Iが作る磁場
B
は、電流回路の微小部分
が作る磁場の重ね合わせとして
これを
ビオーサバールの法則
といいます。
【1 はじめに】
【2 実験(1)】
【3 実験(2)】
【4 実験の解析(1)】
【5 実験の解析(2)】
【6 まとめ】