講義動画作成

Zoomでのレコーディングを利用した講義動画の作成
 
良い点:ポインター入りの動画ができる、比較的ファイルサイズが小さい、音声のみのファイルも同時生成される
用意するもの:KeynoteやPowerPointで作製したスライド資料、Zoomアプリケーション(最新版を維持する|https://zoom.us/download)、マイク付きヘッドセットもしくはイヤホンマイク(明瞭な録音のため。マイク付きヘッドセットがベター)、パソコン
 
1. Zoomアプリケーションを立ち上げる
2. 「新規ミーティング」をクリックし1人ミーティングを開始(コンピューターオーディオに参加する)
3. zoom.us/「設定」/「レコーディング」/「画面共有時のビデオを記録」のtickを外す(録画した動画に発表者・参加者の顔が記録されるのを防ぐ)(発表者・参加者の顔も記録したい場合は「画面共有時のビデオを記録」と「録画中に共有された画面のとなりにビデオを移動してください」の両方にtickを入れる)
4. zoom.us/「設定」/「一般」/「デュアルモニターの使用」のtickを外す(これはONでもOFFでも、パソコンとディスプレイなど、2つの画面を使って、一方では受講者向けスライドショー、もう一方ではKeynoteやPowerPointの発表者ビューを表示できるので、発表者原稿を見ながら講義・録画が可能。でもtickを入れておくと同期型でのオンライン講義に不便が生じるので一律OFFにしておく)
5. KeynoteやPowerPointのスライド資料を開く
6. Zoomミーティングのウィンドウ下方の「画面を共有」をクリックし「ベーシック」タブで示されるリストから、当該スライド資料を選び「画面の共有」(※ちなみにこのときリストの左下方にある「コンピューターの音声を共有」をオンにすると、プレゼンテーションスライド中の動画の音声までレコーディングされるようになるが(デフォルトではプレゼンテーションスライド中の動画の音声はレコーディングされない)、下記ステップ13の動画ファイル変換にかかる時間が長くなる。ファイルサイズも少し大きそう。従って必要がなければ「コンピューターの音声を共有」はオフにしておいた方が良い)
7. スライド資料のプレゼンテーションを開始する
8. モニター上部に表示されるZoomツールバーの「詳細」/「レコーディング(の開始)」(もしくはshift+command+R)で録画開始
9. スライドを送りながらトークをし(講義を行い)、これらを録画する
10. Zoomツールバーの「詳細」/「レコーディングの停止」(もしくはshift+command+R)で録画停止
11. モニター上部で「共有の停止」
12. Zoom「ミーティングの終了」
13. 自動的に録画された動画がファイルに変換される
14. 生成されたファイルを任意の保存先に「Save」する
15. 保存先には3つのファイルが保存されており、mp4が音声付き動画ファイル、m4aは音声のみのファイルである(動画ファイルのサイズの目安は1分あたり1 MB強。音声のみのファイルのサイズはだいぶ小さいので、スライドのプリントと、その説明のための音声のみファイルの組み合わせで十分であれば、これが最もファイルサイズが小さい。)
 
動画作成のポイント:適度に区切る(一発撮りは勇気が要る)、噛んでも突っ走る(くらいの意気で)
分割された動画を結合することは可能だが、結合後のファイルサイズが結合前の合計ファイルサイズよりかなり大きくなってしまう(大きくならない方法、もしくは大きいmp4ファイルをダウンサイズする方法は深く検討していない)

動画ファイル結合の例:iMovie(マイムービーのウィンドウの下部に、分割された動画を次々とドラッグ&ドロップし、順番を整え、ウィンドウ右上の「共有」から「ファイル」を選び、解像度や品質を設定後「次へ」でmp4として保存)、Camtasia(New Projectのウィンドウの下部に、分割された動画を次々とドラッグ&ドロップし、順番を整え、ウィンドウ右上の「Share」から「Local file」を選び、Export to MP4を選び、Optionで各種設定し、「Export」で保存)、QuickTime Playerでも結合可能だが.movファイルが生成される
 
http://bcl.sci.yamaguchi-u.ac.jp/~jun/misc/vlec-howto/(各種動画作成方法の概略)
https://zoomy.info/recording_without_face/(Zoomで参加者の顔の記録を防ぐ)
https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360021593812(Zoomでのデュアルディスプレイの使い方)
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362473(Zoomでのレコーディング)
https://keikenchi.com/mac-mpe-band(QuickTime Playerでのmp4ファイル結合)
 
KeynoteやPowerPointのレコーディング機能を使って動画ファイルを作ることも可能。惜しいのは動画にポインターが映らないところと、ファイルサイズが大きくなってしまうところ。
 
ちなみに、Keynoteでレコーディングする(スライドショーにナレーションを入れる)には、Keynoteスライドを開いた上で、「再生」/「スライドショーを記録」、スライドショー画面の左下の赤丸ボタンを押して記録を開始し、もう一度押すことで記録を停止し、スライドショーを終え、「ファイル」/「書き出す」/「ムービー」とたどり、解像度を選んで「次へ」で「書き出す」。終わったら、「再生」/「記録を消去」しておく。
 
PowerPointでレコーディング(スライドショーにナレーションを入れる)には、
https://www.youtube.com/watch?v=tvohj9Yk7h4
(スライドショー中に戻れないなど、少々不便・・・)

ライブ講義

Zoomを使って同期講義を開催する
 
用意するもの:KeynoteやPowerPointで作製したスライド資料、Zoomアプリケーション(最新版を維持する|https://zoom.us/download)、マイク付きヘッドセットもしくはイヤホンマイク(明瞭な録音のため。マイク付きヘッドセットがベター)、パソコン
 
1. Zoomアプリケーションを立ち上げる
2. パネル画面が表示されるので「スケジュール」をクリックする
3. 「ミーティングをスケジューリング」で「トピック」に講義名を記入
4. 「日付」で開始・終了日時を指定(指定しても少し前から始めたり延長したりできるので時間割通りの日時の記入でOK)
5. 「ミーティングID」は自動的に生成、「パスワード」は必須、「ビデオ」は任意、「オーディオ」はコンピューターオーディオ、「カレンダー」は他のカレンダー
6. 「詳細オプション」をクリックする
7. 「待機室を有効化」ON、「ホストより前の参加」OFF、「エントリー時に参加者をミュート」ON、「認証されているユーザーのみ参加」ONで適切な条件を選択、「ミーティングを自動的にレコーディング」OFF(あとでミーティングの場で任意のタイミングでレコーディングする)、「追加のデータセンター」OFF、代替ホスト不要(設定する場合は、同じ機関のメンバーのみ可)
8. 「スケジュール」をクリック
9. 参加者宛のミーティング招待の情報が表示されるので、コピーして、参加者宛のメールにペーストする
10. 参加者宛のメールに「開始日時とミーティングへのURLリンク」もしくは「開始日時とミーティングIDをパスワード」だけを残し送信(よりセキュリティを厳格にしたい場合はIDとPWを別々に送信)
11. ミーティング招待の情報のウィンドウを閉じる
12. Zoomアプリを立ち上げた時のパネル画面下部の「ミーティング」をクリックし、スケジューリングしたミーティングが登録されているか確認(「...」からミーティングへのリンクも確認可能)
13. zoom.us/「設定」/「レコーディング」/「画面共有時のビデオを記録」のtickを外す(録画した動画に発表者・参加者の顔が記録されるのを防ぐ)(発表者・参加者の顔も記録したい場合は「画面共有時のビデオを記録」と「録画中に共有された画面のとなりにビデオを移動してください」の両方にtickを入れる
14. zoom.us/「設定」/「一般」/「デュアルモニターの使用」のtickを外す(これはONでもOFFでも、パソコンとディスプレイなど、2つの画面を使って、一方では受講者向けスライドショー、もう一方ではKeynoteやPowerPointの発表者ビューを表示できるので、発表者原稿を見ながら講義・録画が可能。でもtickを入れておくと、講義中に参加者(+自分)の顔映像が表示されなくなってしまう)
15. 講義開催時刻またはその近くになったら、パネル画面下部の「ミーティング」をクリックし、スケジューリングしたミーティングの右方にある「開始」をクリック(コンピューターオーディオに参加する)
16. Zoomミーティングのウィンドウが開きミーティングが始まる
17. ウィンドウ下方の「参加者」をクリックし、参加者リストのカラムを表示させておく
18. 参加者が待機室に入室すると、参加者リストに表示されるようになるので、参加者名右横の「許可する」をクリックして入室させる(複数の参加者を一気に入室させる場合は「全員の入室を許可する」をクリックする)(不審な入室者がいたら、その参加者名の右横の詳細から待機室に送るを選択)
19. KeynoteやPowerPointのスライド資料を開く
20. Zoomミーティングのウィンドウ下方の「画面を共有」をクリックし「ベーシック」タブで示されるリストから、当該スライド資料を選び「画面の共有」(この時点で参加者にKeynoteやPowerPointの画面が共有される。発表者ノートも含めて。)
21. スライド資料のプレゼンテーションを開始する
22. (オプション:ミーティングを録画したい場合は、任意のタイミングで、モニター上部に表示されるZoomツールバーの「詳細」/「レコーディング(の開始)」(もしくはshift+command+R)で録画開始。録画をやめたい場合は、Zoomツールバーの「詳細」/「レコーディングの停止」(もしくはshift+command+R)で録画停止)
23. モニター上部で「共有の停止」
24. Zoom「ミーティングの終了」
25. (オプション:録画をした場合は、自動的に録画された動画がファイルに変換されるので、生成されたファイルを任意の保存先に「Save」する。保存先には3つのファイルが保存されており、mp4が音声付き動画ファイル、m4aは音声のみのファイルである。)
26. (オプション:参加者の名前や入退出時刻を知りたい場合は、https://zoom.us/にアクセスし、マイアカウント/レポート/用途で出てくるこれまでの開催ミーティングリストから、対象となるミーティングを探し出し、「参加者」の数字をクリックすると、一覧表csvファイルとして情報を得られる)

その他

講義動画や同期型講義の通知方法について