多彩な合成・反応手法や機能発現手法を駆使した、新しい固体材料の創出
金属イオンと配位子から組みあがる金属錯体は、共有結合や水素結合等と比べて、
「強すぎず、弱すぎない」配位結合で構成されていること、金属イオンと有機配位子の組み合わせは無限と言っていいほど膨大であることから、
単純な無機化合物と異なり柔軟性や設計性の高さを生かした多彩な物質デザインが可能になります。大坪研究室では、このような金属錯体を中心とした固体物性化学に関する研究を行っています。
特に、新しい合成・反応手法や機能発現手法を駆使して新奇な化合物を創出し、放射光を始めとした先端計測手法からその物性を解き明かすことを目指します。
対象となる物質群は金属錯体にとどまらず、分子性固体から無機化合物(無機/有機ハイブリッド)まで幅広く取り扱うのが私たちの研究室の特徴です。
主な研究テーマには次のようなものがあります。
・新しい錯体合成手法に基づいた新物質探索
・超分子錯体の分子包接を駆使した分子性固体の創出
・錯体のバルク結晶界面に着目した物性創出
・放射光X線による多孔性錯体の物性解明