東京理科大学 工学部 機械工学科

大学院

機械工学専攻の概要

 機械工学専攻(大学院)では、材料、熱、流体、力学、設計の機械工学5分野の基礎と、先端分野の科学技術の進展を見極めたゼミや演習と実験、そして修士論文研究のバランスのとれたカリキュラムが組まれていて、先端的研究に対応できる能力の開発と育成に努めています。なかでも修士論文研究は少人数体制による丁寧な指導のもと、自主的な研究が推進され、先端科学技術に関する研究テーマが追究されています。また、各専門学会での活動や研究成果の発表を奨励しているのも本専攻の特徴です。

大学院幹事からのメッセージ

牛島邦晴

大学院幹事
牛島邦晴 教授

本機械工学専攻では,機械工学に携わる研究者・エンジニアとして求められる高い学識と研究能力を備えた人材の育成を目的としています.学部で学んだ材料力学,流体力学,熱力学,機械力学及び自動制御,設計工学などの各分野について,より高度な専門知識を学ぶことによって,自ら課題を見つけ出しそれを解決できる研究者・エンジニアに不可欠な能力が身につきます.修士論文の研究では在学中から企業や,JAXAや産総研などの研究機関との共同研究に携わることもあり,実践的な知識や応用力,開発力を養うことができます.また,国際学会等で自身の研究成果を発表することにより,広い視野をもって社会で活躍できる自信が備わります.航空機,自動車,船舶,鉄道車両,ロボット,福祉機器,精密機械要素や生産システムなど,機械工学の様々なフィールドで数多くのOBが活躍し社会に貢献しています.将来の研究者・エンジニアとしての第一歩を,この東京理科大学大学院工学研究科 機械工学専攻から踏み出して頂ければ嬉しいです.

理念・目的・教育目標

 機械工学専攻は、機械工学に携わる研究者あるいは技術者として求められる高度な学識と研究方法を習得し、研究課題を自ら発見し、解決する能力を持った人材の育成を目的とする。

人材育成に関する目的

3つのポリシー

[ディプロマ・ポリシー] 修了認定・学位授与の方針

 修士課程においては、機械工学分野における高い専門性と倫理観、国際的視野を持った研究者・技術者・設計者等の養成を目標とし、所定の期間在学し、次のような資質をもち、所定の単位を修得し、かつ、修士の学位論文の審査並びに最終試験に合格した学生に対して修了を認定し修士(工学)の学位を授与する。

  1. 機械工学にかかわる高度な学専門知識と研究能力
  2. 機械工学及び関連する分野において、修得した専門知識・研究能力・教養をもとに、論理的・批判的に思考し、技術的な課題を自ら発見・設定し、解決する能力
  3. 機械工学及び関連する分野において、修得した専門知識・研究能力・教養をもとに、国際的な視野を持って活躍できる能力

 博士後期課程においては、機械工学分野における創造性豊かな優れた研究・開発能力を持ち、あらゆる研究・教育機関の中核を担う研究者等の養成を目標とし、所定の期間在学し、以下の知識・能力を身に付け、所定の単位を修得し、かつ、博士の学位論文の審査、試験、学力確認のための試問に合格した学生に対して修了を認定し、博士(工学)の学位を授与する。

  1. 機械工学及び関連する分野における極めて高度な専門知識
  2. 機械工学及び関連する分野において研究者として自立して研究活動を行う能力
  3. 機械工学及び関連する分野において、修得した極めて高度な専門知識や研究能力をもとに、柔軟な思考と深い洞察に基づいて、自ら課題を発見・設定し、独創的に解決する能力
  4. 機械工学及び関連する分野において、修得した極めて高度な専門知識をもとに、国際的な視野を持った指導者として活躍できる能力

[カリキュラム・ポリシー] 教育課程編成・実施の方針

 修士課程においては、学士課程で養った教養、基礎学力、専門知識を基礎として、さらに「専門科目」「一般教養科目」「修士研究」により、機械工学分野における高度な専門性を要する研究開発能力を養うことができる教育課程を編成する。

  1. 「専門科目」では、機械工学分野におけるより高度な専門的知識を身に付けるための授業科目を重点的・効果的に配置する。
  2. 「一般教養科目」では、幅広くかつ深い学識を涵養する授業科目、コミュニケーション能力・倫理観・国際性等を養う授業科目を配置する。
  3. 「修士研究」では、国内外の文献の調査、指導教員等研究者との議論、国内外の学会等での発表、学術論文の発表等を行うことを通して、自身の研究成果を正確かつ効果的に表現する力、専門性を要する研究開発力、及び課題解決力を高め、研究者・技術者・設計者等として国内外で国際的な視野を持って活躍できる能力を育成する。

 博士後期課程においては、修士課程で養った機械工学分野における高度な専門知識や研究開発能力を基礎として、専攻分野に関して自立した研究を遂行でき、かつ先導的役割をはたすことが可能な能力を養うことができる教育課程を編成する。

  1. 「博士研究」では、国内外の文献の調査、指導教員等研究者との議論、国内外の学会等での発表、学術論文の発表等を行うことを通して、自身の研究成果を正確かつ効果的に表現する力、専門性を要する研究開発力、及び課題解決力を高め、専門分野に関して自立した研究者・技術者・設計者等として、国内外で国際的な視野を持って活躍できる能力を育成する。
  2. 「一般教養科目」では、自立した研究者・技術者・設計者等として研究開発を遂行していくために必要な深い学識と汎用的能力を涵養する授業科目を配置する。

[アドミッション・ポリシー] 入学者受け入れの方針

 建学の精神と実力主義の伝統に基づく、本学の教育研究理念のもと、

  1. 修士課程においては、学士課程で養った十分な基礎能力をもとに、機械工学の専門分野で自ら課題を発見し解決する研究意欲のある人、高度な専門性を要する研究者・技術者・設計者等に必要な能力の修得を目指す人、主体的に多様な人々と協働し研究を行う意欲のある人。
  2. 博士後期課程においては、修士課程で養った専門知識と研究能力をもとに、自立して創造的研究を行う意欲のある人、国内外で主体的に活躍しようとする意欲のある人。

を多様な選抜方式により広く求める。

【入試形態ごとの入学者に求める能力と、その評価方法】

  • (一般入学試験)
     専攻の特性に見合う専門知識、英語力、思考力及び表現力をもち、自ら研究を行う能力をもつ人を、修士課程においては、書類審査、専門科目と英語の筆記試験、面接により選抜、博士後期課程においては、書類審査、専門科目と英語の筆記試験、修士論文についての口頭試問により選抜する。
  • (推薦入学試験)
     専攻の特性に見合う専門知識、英語力、思考力及び表現力をもち、自ら研究を行う態度のある人を、修士課程において、書類審査、小論文、面接により選抜する。
  • (社会人特別選抜、外国人留学生入学試験)
     研究機関又は企業等で得た経験、学問に対する姿勢や考え方、海外で身に付けた知識と能力を発展させる意欲を持つ人を、修士課程においては、書類審査、専門科目と英語の筆記試験、面接により選抜、博士後期課程においては、書類審査、専門科目と英語の筆記試験、修士論文等についての口頭試問により選抜する。

3つのポリシー

カリキュラム

 大学院では、学士課程で養った教養、基礎学力、専門知識を基礎として、さらに「専門科目」「教養科目」「修士研究」により、機械工学分野における高度な専門性を要する研究開発能力を養います。

科目系統図

修士課程

専門分野 修士1年 修士2年
共通 ★機械工学研究1, 2 ★機械工学研究3, 4
◇技術経営特論
◇知財戦略特論
◇インターンシップ
★経営戦略持論
機械数理 ★機械数理特論
材料力学 ◇弾塑性力学特論
◇材料強度学特論
◇計算固体力学特論1
◇計算固体力学特論2
◇構造工学特論1
◇構造工学特論2
◇材料工学特論1
◇材料工学特論2
◇損傷制御工学特論1
流体工学及び熱工学 ◇流体力学特論
◇流体工学特論1
◇流体工学特論2
◇数値流体工学特論
◇熱流体機械特論
◇圧縮性流体力学特論
◇伝熱工学特論
◇エネルギー変換工学特論
◇エンジン工学特論
機械力学及び自動制御 ◇機械力学特論
◇機械知能特論
◇マルチボディダイナミクス特論
◇航空宇宙工学特論1
◇航空宇宙工学特論2
◇自動制御特論1
◇自動制御特論2
◇生体制御工学特論
◇画像処理工学特論
設計工学 ◇生産工学特論
◇機械製作学特論
◇精密工学特論
◇表面工学特論
教養 ◇知財戦略特論
◇知的財産特論
◇技術英語特論
◇技術英語表現法
◇Materials Science and Technology Overview 1
◇Materials Science and Technology Overview 2
◇Materials Science and Technology Overview 3
◇Materials Science and Technology Overview 4
◇イノベーション・チーム・ラボ
◇ウォーターサイエンス特論
◇科学技術研究の倫理

博士課程

専門分野 博士1年 博士2年 博士2年
★機械工学特別研究1 ★機械工学特別研究2 ★機械工学特別研究3

博士学生会より

 本専攻では、修士課程の学生あるいは社会人の方々に対して博士課程への進学を奨励しています。そこで、博士課程への進学希望者増加を目的に、博士課程の学生が中心となって進路に関する講演会や学位(博士)を取得された先生方による講演会などを開催しております。講演会情報につきましては以下の理窓博士会のページにて告知されますので、博士課程への進学を考えている方は、ぜひご参照ください。

理窓博士会

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