マイクロ波散乱実験



  1. 実験とその解説
  2.  数Å間隔で原子が周期的に並んでいる結晶構造を解析する際には、それと同程度の長さの波長をもつ電磁波(X線)が利用される。そこでは入射波が多数の原子によって反射されて干渉し合い、その結果特定の方向に反射波の強め合いが起こる。このような回折現象を通して原子の配列を知ることが出来る。
     しかし、ミクロの世界を実際目で確認することは出来ない。そこで格子定数、波長の単位をともに数cmにして、波の重ね合わせを体感しようというのがこの“マイクロ波散乱実験”である。
     原子の代わりとして金属の円柱棒(以降、原子棒と呼ぶ)を用い、マイクロ波(波長≒3.27[cm])の、数本の原子棒からの散乱を見る。

    3-1 原子棒の散乱能

    3-2 一次元格子からの散乱

    3-3 二次元直交格子からの散乱

    3-4 二次元斜交格子からの散乱