『物理数学』で学習するフーリエ解析(フーリエ級数/フーリエ積分)は、19世紀末にフーリエ(Fourier)が熱拡散の研究において「任意の関数は三角関数の級数で表すことが出来る」(フーリエの定理)を主張したことから発展した分野です。大学の授業では、数学・物理から工学までの広い範囲の学部学科でフーリエ解析に関連する講義が提供されているように、フーリエ解析は理工系の学部学生としてきちんと習得してほしい基本事項です。本実験は、音を素材として、ある物理量を時間ドメインで見るか、周波数ドメインで見るかによって物理量の見え方がどう違うか、どちらが有用であるのかを「耳」で聞き、その波形およびスペクトルを解析ソフトにより「目」で見ながら、フーリエ解析(数学)の内容を体得する実験ですので楽しみながら頭を働かせて挑戦してみてください。
実験は2週にわたって2人1組で行いますが、1週目の実験①〜③を終えたあと、次週までに、1週目と2週目の間の課題①〜②を確実に行い、1週目の実験で得た理解を深め、2週目の実験④〜⑥に臨んでください。
なお、このWeb-Pageは「音のフーリエ解析」の実験題目の概要を伝えるためのもので、実際の実験では、紙ベースの「音のフーリエ解析のテキスト」(2009年度は実験テキスト冊子体に組み込んでいないので、適時、実験準備室から必要な学生に配布しています)および実験準備室から借り出す別冊子「音のフーリエ解析の操作マニュアル」を参照しながら進めてください。
また、この実験題目「音のフーリエ解析」では、そのテキストの形式をそれまでのVOD(Video on Demand)形式から紙ベースに戻して、その実験課題をより厳選した改訂版を作成しました。しかしながら、より良い実験課題に高めてゆくためには、実験を実際に行った皆さんからのフィードバックが欠かせません。そこで、この「音のフーリエ解析」を終えた直後で印象の薄れないうちに、以下のアンケートをお願いしています。実験/口頭発表/レポートと同様に、「学生実験課題」におけるプロセスとして、学生の皆さんからの忌憚のない意見を聞きたいと思いますので、この電子アンケートに協力をお願いします。なお、大学FW内からのアクセスに限定していますので、自宅等の学外からアクセスする場合はVPN接続を経由してお願いします。
問い合わせは理学部 物理 満田までメールでお願いします。