東京理科大学創域理工学部先端物理学科




先端物理学科主任からのご挨拶


  • 物理学科主任鈴木
2021年に創⽴140周年を迎えた東京理科⼤学の起源は、1881年に東京⼤学理学部物理学科の卒業⽣ら21⼈が創⽴した「東京物理学講習所」です。本学は、建学の精神である「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」のもと、我が国の科学技術の発展を⽀える多くの⼈材を輩出してきました。
先端物理学科では、素粒⼦・原⼦核、宇宙、物性、光、⽣物など多岐にわたる対象について、従来から研究されている分野から近年に発現した分野まで幅広く、最先端の純粋物理学および応⽤物理学の研究を推進しており、純粋な科学⾯への関⼼から応⽤を重視した技術⾯への関⼼までカバーしています。先端物理学科の教育は、基礎となる知識や技術の修得を重要と考えて演習や実験に重きを置き、論理的な思考に根ざした、問題分析⼒と解決能⼒を養うことを意識しています。
物理学は科学や技術の基礎であり、その考え⽅は極めて広範な事象に適⽤可能なため、物理学を基礎から学び、その本質を理解することは、将来、研究者、技術者、教育者などの専⾨家として、様々な分野で活躍することを可能にします。そして、従来の学問の枠組みを超えた取り組みが必要なケースにおいても、⾃分⾃⾝の専⾨に加えて、他分野の理解が可能な⼈材として活躍することが期待できます。また、物理学を直接に専⾨とする職業に就かなくとも、物理学(より広く⾔えば、⾃然科学)とその考え⽅を⾝につけた⼈材を社会の様々な分野に広く送り出すことによって、社会に貢献するという意識も重要視したいと考えています。

2023年10⽉3⽇ 創域理⼯学部先端物理学科主任 鈴木 英之