会議/シンポジウム/イベント
2019年3月13日-14日 第60回日本植物生理学会年会・共催シンポジウム
(名古屋大学・東山キャンパス)
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- 第60回日本植物生理学会年会において、本領域の共催シンポジウムが開催されました。
- ■日程:2019年3月13日-14日
- ■場所:名古屋大学・東山キャンパス
- ■シンポジウム名:
3月13日 14:00~16:50 F会場
ABA情報伝達を介した環境変化に対する植物の適応戦略
3月14日 13:30~16:00 A会場
植物の細胞はどのように分化運命を記憶し、それを書き換えるのか - ■ABA情報伝達を介した環境変化に対する植物の適応戦略
第60回日本植物生理学会年会が名古屋大学において開催され、年会初日(3月13日)に、国際シンポジウムを主催いたしました。本領域研究班からは、木下班、竹澤班、高橋班が発表したのに加えて、国内外より西村宜之博士、Paul E.Verslues博士、Julian I.Schroeder博士を迎えて、ABA情報伝達を使った植物の環境適応機構に関する最新の知見を、ご発表頂きました。 ABA受容体PYR/PYL/RCARが同定されてから約10年が経とうとしていますが、ABAを介した様々な生理応答や、他のシグナルとのクロストークなど、詳細は未だ不明です。本シンポジウムでは、ABA情報伝達に関わる細胞内シグナル伝達や、長距離シグナル伝達に焦点をあて、植物が持つ環境変化に対する適応戦略に関して活発な討論が行われました。ご参加、ご協力頂きました皆様に、お礼申し上げます。
オーガナイザー 木下俊則(名古屋大学)、高橋史憲(理化学研究所)口頭発表の様子 - ■植物の細胞はどのように分化運命を記憶し、それを書き換えるのか
第60回日本植物生理学会年会(3月14日)において、本領域の共催国際シンポジウム「植物の細胞はどのように分化運命を記憶し、それを書き換えるのか」を開催しました。海外から当該分野をリードする研究者であるDr. Roger Deal (Emory University)、Dr. Claude Becker (Gregor Mendel Institute of Molecular Plant Biology)、Dr. Idan Efroni (The Hebrew University of Jerusalem) をお迎えし、当日は200名を超える参加者で立ち見も出るほどの盛況ぶりでした。
オーガナイザーである池内と玉田を加えた五人の演者は共通したテーマに対してそれぞれの角度からアプローチしており、シンポジウム全体を通して多角的な視点を提供することができたと思います。今回招聘した三人の研究者はいずれも今回が初めての日本での研究発表であり、本シンポジウムが彼らと日本のコミュニティをつなぐきっかけを提供できたのではないかと思っています。ご参加・ご協力頂いた皆様に深く御礼申し上げます。
オーガナイザー 池内桃子(理化学研究所)、玉田洋介(基礎生物学研究所、総合研究大学院大学)
口頭発表の様子 招待研究者とオーガナイザー