超巨大重力場を高速で回転する「降着円盤」、それを取り巻く「超高温コロナ」、そして光速に近い速度で噴き出す「アウトフロー」。最新鋭のXRISM衛星やIXPE衛星を通じ、人類が未だ到達していない宇宙の動的な姿を解明しています。
108-109テスラの超強磁場を持つ中性子星でも、伴星からの質量降着やアウトフローの存在がXRISMの観測によって次々と明らかになりつつあります。
数億度の超高温プラズマで満たされた銀河団は、数十億年をかけて衝突・合体を繰り返しながら成長しています。私たちは衝突時に発生する「非平衡プラズマ」をSuzakuやXRISMで発見することで、宇宙最大規模の構造進化の描像を確固たるものにしようとしています。
直近では、ペルセウス座銀河団におけるガス運動の複数の駆動要因を解明した成果が「Nature」誌に掲載されるなど、国際的なトップランナーとして研究を推進しています。
天体観測で培った超高性能技術を、社会の最前線へ応用。基礎科学から実応用までを横断する開発スタイルです。
「Suzaku」から「XRISM」に至るまでJAXA、MIT、浜松ホトニクス等と共同開発を主導。高エネルギー加速器研究機構(KEK)やSPring-8での性能評価を主導しました。
打ち上げ後も軌道上の実データを用いて性能をモニター。地上の開発から携わっている私たちだからこそできる評価結果を全世界へ公表し、科学データの品質保証に貢献しています。
日本初のSOI技術を採用したCMOSセンサーを開発。10年をかけ、実用サイズ(2cm×3cm)へと進化させました。分光性能は従来比で5倍以上改善しています。
放射線耐性においては、軌道上400年相当の運用でも劣化しないことを実証。この耐久性は、有人探査用モニター「RiCheS」への活用も進んでいます。