私が卒業後、最初に就職したのが住友銀行で、デリバティブ関連の部署を経験した後、半沢直樹のように証券子会社に出向、法人顧客向けにデリバティブ内包の仕組み債をオーダーメイド組成し、販売していました。ここでは学んだ統計学の知識を活用し、自分自身でプライシング・モデルを作り、活用しておりました。その後、大和証券との合弁会社に移り、M&A、企業公開などを担当している中、担当会社の1社である米国の創薬ベンチャーで日米両株式市場に上場するMediciNova,Inc.執行役副社長として転職し、15年に渡るサラリーマン生活に終止符を打ちました。その後、12年間に渡り米国流の経営を実践してまいりました。2019年からは次のステップとして株式上場直前の創薬ベンチャー株式会社ステムリムの社長に就任し、5か月後には東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たし、現在に至っております。現在のポジションは上場企業の社長ではありますが、ベンチャーの経営者なので何でも自分で取り組み、大まかに理解する必要があります。ここでも統計、経済、会計の知識が生きている他、一般的には難解な治験での有意差等を感覚的に理解できるセンスが身についており、大変助かっております。
私は学士、修士ともに大和田研究室(データマイニング分野)に所属、先生の指導の元、良い同僚に恵まれ国際会議での発表など充実した大学生活を過ごしました。
就職したNTT、及び現在所属しているノキアではデータマイニング、情報検索の研究開発、及びその技術を実用化する仕事に携わりました。大学で学んだことは基礎的な知識だけでなく、研究や仕事に対する取り組む姿勢や考え方など大変有用でした。その後、同研究室の社会人博士課程に進学、博士(工学)を取得しました。
2011年より2年間は社内留学制度を利用して米国スタンフォード大学に留学しました。こうした経験が出来たのも大学時代に国際的に活躍する視点を身に付けることが出来たからだと思います。
私は現在、自動車メーカー様向けタイヤの品質保証に従事しています。主な担当業務は、お客様の品質要求を順守するための社内のしくみ作りです。お客様からの品質要求はタイヤの製品品質だけでなく、タイヤ製造工程、物流、販売まで多岐に渡ります。開発/工場/販売部門と連携して対応方法を決定し、社内のしくみとして標準化することで、サプライチェーン全体でお客様の品質要求を保証する体制を構築しています。 経営工学科では、統計的データ解析/品質管理を専攻していました。ものづくりの現場では様々なばらつきが存在しますが、その中でも測定のばらつきを統計的に評価する手法の開発が研究テーマです。経営工学科で学んだ専門知識は勿論のこと、データに基づいて客観的に物事を判断するという考え方は現在の業務でも非常に役立っています。