ご感想
- 髙田成平さん
- 目次からも豪華さや新しさ、そして多くの人が馴染んできたであろう作品の名前が目に入り、ぐっと引き込まれる印象を受けました。見返しの肌触りやタイトルや目次の書体、そして表紙のレイアウトなどへの丁寧な気配りが非常に大切であると、また労を惜しまずつくり上げられたのだと思いました。 高畑先生のお写真やシンポジウムの様子をはじめ、アニメーションのシーン、絵コンテ、原画と非常に豪華で各所で目を引かれました。まさに副題が示す通り文学とアニメーションのこれまで辿ってきた足跡をそしてこれからの読まれ方観られ方の行方に考えをめぐらす一冊だと思います。「高畑勲」を中心に様々なジャンルから覗いた風景を楽しむことができるご本であると感想を持ちました。
- M. S. さん
- アニメーション研究を専門とする方はもとより、日本文学、フランス文学、相互行為研究、比較文学などなど様々な分野の研究者による論文が収録されており、ほかのひとの目を借りて高畑作品を見るような(もちろん単なる感想を聞くのとは異なる)体験ができます。
- E. T. さん
- いわゆる現場的な話題から周辺的な情報、そして何よりも研究的な視点、さらに研究の射程も広くとられていて、表紙の造りが読み物風であるのに、ずっと幅広く楽しめる、新しい出版形態だと思いました。素晴らしい!
- M. M. さん
- それぞれの論文のなかで、ご自分の専門領域で安定した考究と、新しい領域での新しい景色への展望が、とてもバランスよく織り込まれている点が特にすばらしいと感じました。