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東京理科大学教養教育研究院 中丸研究室

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『北欧ロマンとナショナリズム』

基本情報

    中丸禎子・田中琢三編著『北欧ロマンとナショナリズム 内村鑑三・開拓・民族主義』(勉誠社、2025)

内容紹介

     「幸せな北欧」「世界一幸福な国デンマーク」…日本における「北欧」の典型的なイメージは「幸せ」「幸福」をキーワードにしたものが多い。「幸福度ランキング」の順位、福祉の充実、ジェンダー平等、無償の高等教育といった具体例が付されることも多い。
     そのような日本でのイメージは、どのように形成されてきたのか。
     周辺の大国の動向に翻弄された北欧の近現代史において、実際の社会はどのように変化し、世界にどのような影響を与えたのか。
     内村鑑三『デンマルク国の話』を参照軸に、北欧や日本の実像とイメージの分析を通じて、「幸せな北欧」とそれを存立させてきた歴史、その歴史を紡いだ人間の良心や勤勉さ、誠実さの中に潜む不可視化された暴力、差別、排除の実態を検証。近現代の日本・北欧・ヨーロッパの思想や宗教を分野横断的に考察する。

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Titles and Abstracts in English

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    各章タイトル・要約の英語訳です。日本語は書籍に掲載されています。

出版社HP

『高畑勲をよむ』

内容紹介(企画書より)

     2015年9月1日、シンポジウム「高畑勲の≪世界≫と≪日本≫」(プロジェクト人魚・日本ハイジ児童文学研究会共催)が開催された。ここでは、日本文学研究者の加藤敦子、兼岡理恵による高畑勲氏へのインタビューとフロアからの質疑応答により、日本と西洋の文化に関する高畑氏の広範な知識と奥深い解釈、それを背景としたテレビアニメや映画製作への姿勢、そして高畑氏が思い描く映画の将来像の一端が語られた。こうしたものの見方や制作姿勢に裏打ちされた高畑氏の表現方法が、内外で高い評価を受け、「アニメは子ども向け/子どもだましの娯楽」というステレオタイプ・イメージに一石を投じたこと、新たな文化的価値を生み出したことは周知のとおりである。
     本書の目的は、シンポジウムを通じて明らかになった、これまでの作品で高畑氏が提示した表現のあり方や、その背後にある文化・思想を多角的に論じることにある。すなわち本書は、高畑作品の制作プロセスや意義のみを問う「高畑映画論集」ではなく、「高畑氏の作品との関連」を共通項に、高畑映画自体を含む諸作品の表現のあり方・歴史・思想を対象に多様な文化を論じる「文化論集」である。
     高畑氏インタビュー、小田部羊一氏・中島順三氏座談会の記録、人文系研究者の論文12本を掲載。これからの学術研究の可能性を視野に入れながら、高畑氏のテレビアニメと映画、その原作となった文学作品、映画や文学を取り巻くメディア環境を分析する。

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編集後記

講演記録

記録(2021年8月6日合評会)

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書評(2020年6月28日合評会)

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書評(商業誌)

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三弥井書店

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シンポジウム「高畑勲の≪世界≫と≪日本≫」

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