0. 目的と注意
目的
強磁性体は磁場によって強く磁化するが、その磁化過程は磁区構造を取った消磁状態から、磁壁移動、磁化の回転を経て飽和状態に至るため、磁化は磁場に対して(履歴を含め)複雑に変化する。本実験では、下図に示したように、室温における、鉄、ニッケル金属の磁化曲線(M-Hグラフ)を実験的に求め、強磁性体特有の磁化過程を体感する。また電磁誘導を利用する測定原理を理解する過程で、この課題が単位系を含めた(磁性体の存在下での)電磁気学の復習になることも意図している。
注意
●この題目には、3B学生実験1週分(12:50〜17:40)の時間しか割り当てられていないので、事前の予習を十分に行いで、手際よく実験を行うこと。
●本実験では課題1〜6(実験前/実験中/実験後)が課せられている。