お茶の水女子大学 第23回国際日本学シンポジウム
- 「近代日本と北欧・ドイツ―文学・宗教・ナショナリズム」(プロジェクト人魚第50回研究会)
- お茶の水女子大学HP内のご案内はこちら
ポスターはこちら ※申し込み用QRコードあり - 日時
- 2021年7月3日(土)13:00-18:00
- 開催形態
- Zoom・一般公開で開催します。視聴無料・要申し込み。
- 司会
- 田中琢三(お茶の水女子大学)
- プログラム
- 12:50頃 Zoom開室
13:00 挨拶 神田由築(お茶の水女子大学・部門長)
13:05 挨拶 小林誠(お茶の水女子大学・グローバルリーダーシップ研究所長)
13:10 趣旨説明 田中琢三(お茶の水女子大学)
13:15 基調講演 ペーターセン エスベン(南山大学)「近代日本における新神学とそのパラドクス」
14:15 休憩
14:25 研究発表① 加藤敦子(都留文科大学「近世演劇における「キリシタン」と日本意識」
14:55 研究発表② 田中琢三「内村鑑三『デンマルク国の話』における信仰・農業・愛国主義」
15:25 休憩
15:30 研究発表③ 中丸禎子(東京理科大学)「国民高等学校(フォルケホイスコーレ)と満蒙開拓 加藤完治と賀川豊彦のデンマーク受容」
16:00 研究発表④ 兼岡理恵(千葉大学)「W.グンデルトの日本学 —キリスト教から神道、そして文学—」
16:30 休憩
16:45 パネルディスカッション・講評
17:45 閉会の辞 田中琢三 - 概要
- 本シンポジウムは、明治・大正期における北欧・ドイツと日本の文化交流を、おもにキリスト教とナショナリズムという観点から検討することを目標とする。この交流において重要な役割を果たした人物のひとりが内村鑑三(1861-1930)である。内村の『デンマルク国の話』(1911)は植樹に成功し国力を回復させた理想の国としてデンマークを紹介し、我が国に北欧のポジティヴなイメージを流布させることになった。他方で、この思想家が著した『余は如何にして基督信徒となりし乎(原題:How I Became a Christian)』(1895)は、ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の従弟にあたるヴィルヘルム・グンデルト(1880-1971)が翻訳したドイツ語版を契機にヨーロッパ諸国で読まれることになる。またグンデルトは、東京帝国大学独文科のお雇い外国人教師でもあったハンブルク大学の教授カール・フローレンツ(1865-1939)のもとで博士論文「日本の能における神道」を執筆し、フローレンツの後継者としてドイツにおける日本学の第一人者となった。「キリスト愛国」を唱えた内村の北欧・ドイツにおける受容や、宣教師で後にナチ党員となるグンデルトの日本との関わり、あるいはそれらの周辺の文学を探りながら、近代日本におけるキリスト教の受容のあり方と、信仰や伝道と密接に結びついたナショナリズムの展開を、我が国と北欧・ドイツの関係という国際的な視座から再考したい。
- 参加申し込み(以下のフォームから登録してください。締切:7月2日正午)
- https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc69FGt-_CohMOZdkJCvKQkfFPy-GMxTWvg9BzpVLF6oX6QjA/viewform
- 主催・お問合せ先
- E-mail: jimu-ccjs@cc.ocha.ac.jp
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所 比較日本学教育研究部門 - ご参加される皆様へ
- 発表資料は、当日発表開始時に各発表者より「チャット」機能にてファイル送信します。
- 講演中、ファイルを受け取れないなど、お困りのことがありましたら、「事務局」宛てに「チャット」にご記入いただくか、jimu-ccjs@cc.ocha.ac.jpまでメールでご連絡ください。
- 講演中は、司会・発表者などが指示した場合を除いて、マイクとカメラは常時オフに設定いただけますようお願いいたします。
- 以下の行為はご遠慮ください。①録画・録音、画面の撮影や保存、②レジュメを発表者の許可なく参加者以外へ譲渡、転用すること。
- 講演中、ファイルを受け取れないなど、お困りのことがありましたら、「事務局」宛てに「チャット」にご記入いただくか、jimu-ccjs@cc.ocha.ac.jpまでメールでご連絡ください。

▲デンマーク・オールボー市のSohngårdsholmparken(公園)(撮影:高橋美野梨 2017年5月14日)
※本シンポジウムは、「グローバル女性リーダー育成のための国際的教育研究拠点形成」による成果の一部であり、また科研費基盤研究(C)「明治・大正期の日独思想・文化交流の多角的研究:北欧作家ラーゲルレ―ヴを媒介に」(19K00532)の助成を受けています。