乳化物(エマルション)の調製と物性理解

 液体の中に液体が微粒子状に分散した系を乳化物(エマルション)と呼びます。乳化物は日常生活と密接に関わっており、食品、化粧品、インク製剤等の分野で特によく見られます。代表的な乳化物としては、水の中に油が分散した水中油滴(O/W)型と油の中に水が分散した油中水滴(W/O)型の二種類が存在しますが、それらの分散安定性は油水界面の性質に強く依存します。界面活性剤(あるいはより広い意味での両親媒性物質)は油水界面の性質を制御し、乳化物の分散安定性を高める役割を担っています。高品質な乳化物を得るための研究は多くの企業でも活発に行われていますが、当研究室ではその学問的基盤となる知見(考え方)や技術の発信に取り組んでいます。

<具体的な研究テーマ例>

・機能性界面制御剤(AIM)と称する新しい物質概念のもとでの乳化物調製

・非イオン界面活性剤が形成するエマルションの安定性に及ぼす塩・アミノ酸添加の影響の体系化

・油中油滴(O/O)型乳化物の調製と分散安定化機構の解明

・エマルション調製に用いる乳化剤量の低減

・電気毛管乳化法による油中水滴型乳化物の調製

・αゲルの調製と構造・物性評価 (αゲル構造中に含まれる水の挙動解析)

文部科学省科学研究費補助金

新学術領域研究

「融合マテリアル」