本研究室では広義の生命現象に対してモデル実験系の構築や数理モデル化を通してシンプルで普遍的な理解を目指して研究を行っています. 広義の生命現象とは,細胞などの生物の個体に限らず,集団としての生物の振る舞い・人の集団が示す挙動・雲の動き・流体の示す渦巻き構造など,自ら時間・空間で組織だった振る舞いを示す現象を指しています.このような自己組織化と呼ばれる現象は,平衡から遠く離れた条件で生み出される現象です. 我々は,生物・化学・地球あるいは工学の分野で見られる自己組織現象に対して,その要素を一部分抜き出した実験モデル系を構築・解析した後,数理モデル化につなげ,シンプルで普遍的な理解を目指す研究を行っています. 以上の研究は自然の背後に隠れている美しい模様を見いだす研究とも言えます.研究を通じて技術を身につけるだけで無く,自然に対して感動できる心と.自然を粘り強く探索できる知性を身につけることも目標です.共同研究も積極的に行っております少しでも興味がありましたらご連絡ください. またアウトリーチ活動も行っています,講演依頼など有りましたらご連絡ください PI(准教授)住野豊. E-MAIL
みんなが出来る科学実験・動く模様を作ろう 持続的な科学教育・アウトリーチ活動を目指し活動をスタートしました.現在は,誰でも試せる美しい科学実験をテーマに動画を紹介しています.また,その実験を行う上でのレシピの紹介,素材購入サイトへのリンクを併せておこない.収益を上げつつ持続的にアウトリーチ活動が成立することを目指しています. Youtubeのチャンネルで動画が見られます,解説等は twitter, はてなブログをご確認ください.
2023/7/31 Droplet duos on water display pairing, autonomous motion, and periodic eruptionがpublishされました
2023/4/26 Self-emergent vortex flow of microtubule and kinesin in cell-sized droplets under water/water phase separationがpublishされました
2022/11/17 Spatiotemporal chaos of a one-dimensional thin elastic layer with the rate-and-state friction lawがpublishされました.
2022/7/17-22 Gordon Research Conference on Oscillations and Dynamic Instabilities in Chemical Systemsに住野が参加しました.
2021/9/30 九州大学の前多准教授,別府さんとの共同研究である運動特性にカイラリティの破れをしめすバクテリアの群れの流動特性が誘起するedge currentを解析した論文がProceeding of National Academy of Science誌に出版されました
2019/3/31 矢島,吉井,住野が歩行者シミュレーションにおいて,正面同士の対向状態を避ける心理的影響をアクティブなトルクとして導入することで,系の流動性が高まることを示した論文をarXivにアップしました
2019/9/21-23 住野・石川博基・乙黒・林が東北大学片平キャンパスで行われたJoint workshop of Slow earthquakesに参加し,住野が口頭発表,石川博基,乙黒・林がポスター発表しました
2019/6/6-7 住野・石川博基が九州大学西新プラザで行われたWorkshop on rock friction, non-linear physics and slow earthquakesに参加・発表しました.
科学研究費学術研究助成基金助成金新学術領域研究(研究領域提案型)発動分子科学 "反応により自己生成するμmスケール自己駆動体の集団挙動の解析 公募研究", 21H00409(2021年4月-2023年3月)公募班 研究代表者
科学研究費学術研究助成基金助成金新学術領域研究(研究領域提案型)発動分子科学 "拡張Vicsekモデルによる発動分子集合体の自己組織化法解明", 19H05403(2019年4月-2021年3月)公募班 研究代表者
科学研究費学術研究助成基金助成金新学術領域研究(研究領域提案型)スロー地震学 "非平衡物理学に基づくスロー地震と通常の地震の統一的理解" 16H06478, (2016年10月-2021年3月) 研究代表者:波多野恭弘 研究分担者