デンドリマーの大量合成と機能化に関する研究Dendrimer
デンドリマーとは、中心から外殻に向かって、多分岐モノマーが規則正しく配列している高分子化合物の総称です。分子量に分布のない球状の高分子化合物で、多くの先端科学分野で応用展開が期待されていますが、大量合成が困難である点が課題でした。私たちの研究室では、「クリック反応」と呼ばれる合成手法を巧みに取り入れることにより、デンドリマーを簡便に100グラムスケールで合成することに成功しています。

現在、反応条件をさらに最適化し、より精密に、より簡便に、デンドリマーを合成する手法を開拓しています。また、得られたデンドリマーの末端修飾により、さまざまな機能性を有するデンドリマーを創製しています。以下は、デンドリマー末端に光重合性の官能基を導入した化合物で、高感度、高性能なUV硬化材料として機能します。
